家庭で余っている食品の受け取り!?SDGsと食品ロス対策!

家庭で余っている食品の受け取り!?SDGsと食品ロス対策!

日本の大きな課題として「食品ロス」がありますが、相模原市もこの食品ロス問題に積極的に取り組んでいます。

食品ロス…。よく分かります。ごはんを食べ終わっちゃうと心に穴が空いたように茫然自失になってしまいます…。

アムロス的な理解をしているみたいだけど、全然違うよ。
食品ロスは下の解説のとおりだよ!

解説:食材ロスとは

食品ロスとは、家庭では食べ残しや賞味期限切れなど、お店や食品メーカーなどの事業では返品や売れ残りなどにより、本来食べられるにも関わらず捨てられてしまう食品のこと。

日本での食品ロスは、年間643万トン(平成28年環境省及び農林水産省推計)もあり、1日あたり10tトラック約1,762台分の食べられる食品が捨てられていることになるんです!

食品の廃棄というと、売れ残った恵方巻などの大量廃棄について報道されるなど、お店やメーカーが多く出しているようなイメージを持つかもしれません。

しかし、全体の約45%に相当する年間約291万トンが一般家庭から出る食品ロスであるといわれており、私たち一人ひとりが日々の暮らしでできることを実践することが大切なのです。

食品ロスの削減は、SDGsゴール12「つくる責任 つかう責任」において具体的なターゲットとして定められていることに加え、ゴール2「飢餓をゼロに」になどにも繋がっています。

今日は、相模原市が行っている食品ロス対策について、担当課に話を聞いてきたので、紹介していくよ!

取材協力

資源循環推進課
近藤 さん

マイSDGs

  • マイボトル、マイタンブラーを持ち歩く!
  • ごみと資源を分別する!
  • 料理を食べきる

フードドライブ

皆さん『フードドライブ』って聞いたことあるでしょうか?

高速道路のサービスエリアやパーキングで美味しいものを食べて、目的地に着いたら美味しいものを食べて、帰りに道の駅で美味しいものを食べるアレですか?

それは単なるグルメツアーだね。
フードドライブは下の解説のとおり!

解説:フードドライブとは

フードドライブとは、家庭で余っている食品を持ち寄り、フードバンクや福祉施設などに寄付することで、食べ物を必要としている人に届ける活動のことです。

相模原市では、家庭から出る食品ロス対策の1つとして、市内3か所で「フードドライブ」を常時行っています。

常に、家庭からの余剰食品を受けいれているのは凄いですね!

その他、イベントなどでもフードドライブを実施しています!

フードドライブを1カ月実施すると、こんなに食品が集まるそうです。

※令和元年10月分

捨てられていたはずの食品が、必要な方に届いて消費されることになります。
フードドライブを実施している自治体も増えてきています。
自分の住んでいる地域の受け入れ先を探して、フードドライブに参加してみましょう。

食品ロス削減レシピ講座

相模原市では、食品ロスの考え方や実践方法を広めるために、夏休みに親子を対象に「食品ロス削減レシピ講座」を開催しています。
とても人気の講座ですぐに予約でいっぱいになるそうです。

講座では、余った食材のリメイク術や食材の使い切り方法などを学びながら、実際にみんなで料理します。

参加者にいつも伝えている「食品ロスをなくすための3つのポイント」があるそうです。

①「賞味期限」と「消費期限」の違いを知る
② 作りすぎないなど、食べ残しが出ない工夫をする
残り1つはどんなポイントか分かりますか!?

賞味期限と大気圏の違いを知る!

宇宙飛行士じゃないんだから!

正解は「皮を厚くむかないこと!」
皮を厚くむくということは、その分食べられたものを捨ててしまうことを意味します。

野菜や果物の皮やその近くには特に栄養が豊富に含まれているので、健康にも良いそうです。

こんなことを講師から教わりながら料理をして、最後には美味しく食べる講座なので、実践的で楽しく学べて、とてもいい講座ですね。

飲食店での啓発キャンペーン

忘年会や新年会、歓送迎会、暑気払いなどの宴会では、主に食べ残しによる食品ロスが発生しやすいといわれています。

そこで相模原市では、宴会での食品ロスの発生を抑制するため、市内の居酒屋などの飲食店をマスコットキャラクター「分別戦隊シゲンジャー銀河」が訪問して利用客に「食べきり」を呼びかける、啓発キャンペーンを行っています。

啓発キャンペーンでは、料理をおいしく食べきるように声をかけ、“3010運動”(宴会の最初の“30”分はお酌に回ったりせず料理を楽しみ、最後の“10”分はテーブルに残った料理を食べきる時間とする)を利用客の皆さんにお知らせしています。

外食時には、必要以上の量を注文しないこと、苦手なものは予め除いてもらうこと、出された料理はおいしく食べきることが大切です。

最後に

市の食品ロス削減の取組について紹介しましたが、食品ロスの削減のために、今日からでも一人ひとりが取り組めることもたくさんあります。

食品ロスを出さないために一番大切なことは、食べ物や関わる人々に感謝して、おいしくいただくこと。「もったいない」の心を忘れずに、改めて食べ物と向き合ってみましょう。

まとめ

  • 買い物にはメモを持参
    余計な物を買い過ぎないことが大切。メモをするときは、お店の売り場をイメージして買う順番に品物を書いておくと、さらに効果的!
  • 週一回は冷蔵庫をチェック
    冷蔵庫の中に何が入っているのか把握しておけば、余計な買い物を防げる。
  • 「賞味期限」と「消費期限」の違いを知る
    賞味期限は「おいしく食べられる期限」なので、過ぎたからといってすぐに食べられなくなるわけではありません。五感で判断。

市の取組に続いて、一人ひとりができることに取り組もう!