11/22(土) ゲーテとシュタイナーから学ぶ色彩と絵画
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ゲーテは詩人・劇作家・小説家であると同時に、自然研究や政治にも携わった多才な人物です。
代表作に『若きウェルテルの悩み』『ファウスト』があり、後年には色の見え方を観察から捉えた『色彩論』(1810)を著しました。
ニュートンの「光の物理学」に対し、ゲーテは人の知覚・感情・対比(明暗や補色、残像など)を重視する、いわば “現象学的な色の見方“ を提示しました。現代の色彩心理につながる視点としても参照されます。
思想家・教育者のルドルフ・シュタイナー(1861–1925)はゲーテ研究者として知られ、ゲーテの自然観を基に人智学を展開しました。
20世紀初頭の抽象絵画においては、カンディンスキー、クレー、モンドリアン、ヒルマ・アフ・クリントらが、人智学などの精神的探究から直接・間接の影響を受けたことでも知られています。同時代に共有された「色と精神性」への関心が、表現の地平を広げたと捉えるのが妥当です。
本講座では、ゲーテ → シュタイナー → 20世紀美術という流れを手がかりに、「色が私たちの心に何を起こすか」を学び、作品の見え方をアップデートしていきます。初めての方でも取り組める内容です。
日時:2025年 11月22日(土) 13:00-15:00
場所:森のイノベーションラボFUJINO (相模原市緑区小渕2012)
参加費:無料
お申し込み方法:下記メールアドレスへ件名に「11/22 ゲーテとシュタイナー」と書き、お名前と電話番号を記載してお申し込みください。 (info@morilab-fujino.jp)
講師プロフィール:母袋俊也(もたいとしや)

画家、東京造形大学名誉教授。
1954年 長野県生まれ、相模原市緑区藤野在住。
1978年 東京造形大学絵画専攻卒業。
1983年-1987年 西ドイツ、フランクフルト美術大学に学ぶ。 「フォーマートと精神性」をテーマに絵画制作、理論研究。
1995年 藤野にアトリエを移し制作を展開
1999年 「絵画のための見晴らし小屋」を制作。
本講座はアート思考講座シリーズです。アート思考講座とは、アーティストの発想法を取り入れ、感性と創造力を磨く実践型講座です。論理に偏らず、直感や表現を通じて課題を再発見し、ビジネスや地域にも結びつけ、新たな価値を生み出しましょう。
