ゴール9「産業と技術革新の基盤をつくろう」について考えて見よう。
最近我が家にも技術革新の波が押し寄せています!ボタンを押すだけでご飯が炊けるマシンが導入されました。
炊飯器のことかな?逆に今まではどうしてたの?
飯盒で炊いてました
大分遅れてる気はするけど、確かに技術革新だね。
それでは9番目のゴール「産業と技術革新の基盤をつくろう」について説明していくよ
目次
ゴール9「産業と技術革新の基盤をつくろう」の概要
スマートフォンや自動運転の車、インターネットに繋がった家電など、産業や技術革新が発展していくことで、私たちの暮らしは便利で豊かなものになっていきます。
この産業や技術革新が今後も続いていくためには、電気、ガス、水道、交通、インターネットなどといった、しっかりとした基盤があることが前提条件となります。
まだまだこの基盤が整っていない国や地域が多くあることが大きな課題と言えます。
私たちが暮らす日本では当たり前のものが、発展途上国では、以下のような状況になっています。(国連広報センター「SDGs最新報告」及びUNICEF「持続可能な開発目標ファクトシート」参照)
途上国の状況
- 電力供給を受けられない人・・・・・・・・約11億人
- 水資源にアクセスできない人・・・・・ ・・約8億人
- 電話サービスを受けられない人・・・・・・約15億人
- 衛生施設を利用できない人・・・・・・・・約25億人
- インターネットにアクセスできない人・・・世界の人口の約6割
このような途上国では、基盤の未整備により、企業の生産性が約40%損なわれているという報告もされています。
炊飯器のおかげで、ごはんを炊いている間に寝ることが可能となりました。
もっと有意義に時間を使ったほうがいいと思うよ。
世界では、水を汲む、食事を作るなど、生きていくために最低限必要なことをするだけで1日の大半を費やしてしまう人が沢山います。
水道や電気などのインフラが整備されることで、教育を受ける時間や技術を身につける時間が確保され、産業の発展や技術革新が進み、豊かな生活が送れるようになると考えられます。
ゴール9「産業と技術革新の基盤をつくろう」 の日本での課題
「産業と技術革新の基盤をつくろう」 の日本での課題はどんなことがあると思う??
日本は、電気、ガス、水道、交通、インターネットなど全てしっかりとした基盤があるから課題はありませんね!
自然災害にも耐えることのできる、「強じんな基盤」という視点では日本も課題があると言えるよ!
東日本大震災での計画停電や、令和元年台風19号における水害や土砂災害などを思い出してもらうと分かるね。
あの時は停電で電車が止まって仕事に行けませんでした!
まんざらでもない顔をしているように見えるのは気のせいかな?
日本は世界的に見ても、自然災害が多発する国であることから、災害が起きてもいち早く元の状態に回復できる強じんな基盤が求められると言えます。
ゴール9「産業と技術革新の基盤をつくろう」 に対して私たちができること
『産業と技術革新の基盤』と言われても、個人でできることはあまりないような……
そんなことはないよ。
まずは自分たちのインフラ設備がどのような仕組みで供給されているかを知るだけでも良いと思うよ!
私たちができること
- 水はどのように供給されているかなど、自分たちのインフラ設備を理解する
- 世界のインフラ設備の状況について興味を持つ
- 災害復旧などの募金をする
ゴール9「産業と技術革新の基盤をつくろう」 のまとめ
まとめ
- 日本では当たり前の設備が、まだまだ整っていない国や地域が多くある!
- 災害が起きてもいち早く元の状態に回復できる強じんな基盤が求められる!
- まずは身の回りのインフラ設備や世界のことに興味を持つなど、自分たちでもできることから始めよう!
ゴール9達成のために、目の前の小さなことから意識して取り組んでみましょう。
「産業と技術革新」と掛けて「ロックバンド」と解きます!
そのこころは?
どちらもベース(基盤・弦楽器)が必要でしょう!
「産業と技術革新」には、電気、ガス、水道、交通、インターネットなどといった、基盤(ベース)が必要不可欠だね!
ゴール9のターゲットはこちら!
9.1 | 経済発展と人間の幸福をサポートするため、すべての人々が容易かつ公平に利用できることに重点を置きながら、地域内および国境を越えたインフラを含む、質が高く信頼性があり持続可能でレジリエントなインフラを開発する。 |
9.2 | だれもが参画できる持続可能な産業化を促進し、2030 年までに、各国の状況に応じて雇用や GDP に占める産業セクターの割合を大幅に増やす。後発開発途上国ではその割合を倍にする。 |
9.3 | より多くの小規模製造業やその他の企業が、特に開発途上国で、利用しやすい融資などの金融サービスを受けることができ、バリューチェーン(※10)や市場に組み込まれるようにする。 |
9.4 | 2030 年までに、インフラを改良し持続可能な産業につくり変える。そのために、すべての国々が自国の能力に応じた取り組みを行いながら、資源利用効率の向上とクリーンで環境に配慮した技術・産業プロセスの導入を拡大する。 |
9.5 | 2030 年までに、開発途上国をはじめとするすべての国々で科学研究を強化し、産業セクターの技術能力を向上させる。そのために、イノベーションを促進し、100 万人あたりの研究開発従事者の数を大幅に増やし、官民による研究開発費を増加する。 |
9.a | アフリカ諸国、後発開発途上国、内陸開発途上国、小島嶼開発途上国への金融・テクノロジー・技術の支援強化を通じて、開発途上国における持続可能でレジリエントなインフラ開発を促進する。 |
9.b | 開発途上国の国内における技術開発、研究、イノベーションを、特に産業の多様化を促し商品の価値を高めるための政策環境を保障することなどによって支援する。 |
9.c | 情報通信技術(ICT)へのアクセスを大幅に増やし、2020 年までに、後発開発途上国でだれもが当たり前のようにインターネットを使えるようにする。 |
(※10)バリューチェーン:企業活動における業務の流れを、調達、製造、販売、保守などと機能単位に分割してとらえ、各機能単位が生み出す価値を分析して最大化することを目指す考え方。