最近見かけるこのマーク、
「SDGs」
(持続可能な開発目標)
のロゴマークなんだ!
SDGsの読み方はエスディージーエス?
SDGsを日本語訳すると持続可能な開発目標?
なんだかとっても難しそうで、お腹が空いてきました。
SDGsの読み方は「えすでぃーじーず」!
SDGs とは、国連で決められた様々な問題をみんなで協力して解決して、世界中の誰もが幸せに暮らし続けるための2030年までの目標なんだ。
目標は17個あって、アイコンを見てみると、全然難しいことは書いてないことが分かるよ!
ポイント
- SDGs(えすでぃーじーず)とは2015年の国連サミットで採択された、2030年を期限とした国際目標
- SDGsは、先進国や開発途上国などすべての国が対象に、持続可能な開発目標が設定されている
- 世界中の誰もが幸せに暮らし続けることができる世界の実現を目指している
- SDGsには17の目標がわかりやすく示されている
目次
SDGs(エスディージーズ)17の目標
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目標:あらゆる形態の貧困に終止符を打つ
- 貧困状態にあると、十分な食べ物や水が得られない、病院に行くことができない、十分な教育を受けることができない!
- 親から子へ貧しさが受け継がれてしまう、いわゆる「貧困の連鎖」が起きてしまう!
- 日本でも6人に1人が「相対的貧困」状態であり、貧困問題は決して無関係ではない!
- 開発途上国の生活改善や自立のために、寄附やフェアトレード商品の購入など、自分たちでもできることから始めよう!
目標:飢餓に終止符を打ち、食糧の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに、持続可能な農業を推進する
- 世界では11人に1人、7億人を超える人が飢餓に苦しんでいる!
- 日本では年間612万tもの大量の食品ロスが発生している!
- 国民1人あたりで計算すると、おにぎり1~2個を毎日捨てている!
- 無駄な買い物を控えることや賞味期限を気にするなど、自分たちでもできることから始めよう!
目標:あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進する
- 基礎的な医療保険サービスを受けられない人の数は、なんと世界人口の約半分にあたる36億もいる!
- 高齢化社会になっても、医療体制を確保するためには、一人ひとりの「健康寿命」を延ばすことが重要!
- まずは自身の健康習慣について考えるなど、自分たちでもできることから始めよう!
目標:すべての人々に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する
- 世界には教育を十分に受けることのできない子どもたちが約5,900万人もいると言われている!
- 教育を受けるということは、大人になった時の収入に影響し、貧困を減らすことにも繋がる!
- ボランティアに参加したり、募金するなど、自分たちでもできることから始めよう!
目標:ジェンダーの平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメントを図る
- 世界では、女性というだけで、望んだ仕事に就けなかったり、十分な教育を受けられなかったり、望まない結婚や妊娠を強要されたり、さまざまな差別を受けている!
- 日本は世界からみてもジェンダー平等から遅れている国!
- まずは、ジェンダー平等に興味をもつなど、自分たちでもできることから始めよう!
目標:すべての人々に水と衛生へのアクセスと持続可能な管理を確保する
- 多くの国で、安全で衛生的に水を利用できる環境が整っていない!
- 2025年には世界の人口の3分の2が水不足になると予測されている中、私たち日本人は多くの水を使っている!
- 世界中で安全な水とトイレを持続的に採取可能にするために、まずは水の無駄遣いをなくすなど、自分たちでもできることから始めよう!
目標:すべての人々に手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルギーへのアクセスを確保する
- 世界には電気を利用できない人がまだまだたくさんいる!
- 水力や風力、太陽光発電といった「再生可能エネルギー」の利用率を上げることが課題!
- まずは、コンセントを抜いたり、電化製品の主電源をこまめに切るなど、自分たちでもできることから始めよう!
目標:すべての人々のための持続的、包摂的かつ持続可能な経済成長、生産的な完全雇用およびディーセント・ワークを推進する
- 仕事がない失業者は、世界で約2億人以上、ワーキングプア(働く貧困層)については、7億人もいる!
- 日本は世界的に見ても、長時間労働が多いことや非正規職員と正規職員の収入格差などが課題としてある!
- 労働者の犠牲なく、世界中のみんなが幸せに働きながら経済を発展させることこそ、持続可能な取り組みになる!
- ワークライフバランスを考えて働くなど、自分たちでもできることから始めよう!
目標:レジリエントなインフラを整備し、包摂的で持続可能な産業化を推進するとともに、イノベーションの拡大を図る
- 日本では当たり前の設備が、まだまだ整っていない国や地域が多くある!
- 災害が起きてもいち早く元の状態に回復できる強じんな基盤が求められる!
- まずは身の回りのインフラ設備や世界のことに興味を持つなど、自分たちでもできることから始めよう!
目標:国内および国家間の不平等を是正する
- 生まれた国、人種、民族、宗教、性別、障害の有無、性的指向などによる、様々な不平等や差別が、世界各国で根強く残っている!
- 日本は所得格差や男女格差が世界的に見ても大きい!
- まずは、それぞれの違いを認め合い理解することに努めるなど、自分たちでもできることから始めよう!
目標:都市と人間の居住地を包摂的、安全、レジリエントかつ持続可能にする
- 2019年現在、約50%の人が都市部で暮らしていて、今後、さらに増加する!
- 都市部に人が集まることに対応するため、インフラ設備の充実や災害対策などが求められる!
- まずは地域活動に参加するなど、自分たちでもできることから始めよう!
目標:持続可能な消費と生産のパターンを確保する
- 私たち人間は、衣料、食料、エネルギーなど、様々な資源において、使いすぎてしまっている!
- 世界中に飢えに苦しむ国や地域がある一方で、私たちが住んでいる日本では、食べられずにたくさんの食べ物が捨てられている!
- 食べ残しをしないなど、自分たちでもできることから始めよう!
目標:気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る
- 温暖化の問題は世界的な問題で、対策を十分に行なわないと、取り返しのつかない被害をもたらすことになる!
- 日本は世界で5番目に二酸化炭素を多く排出していて、世界的に地球温暖化に取り組む中で、役割も大きい!
- 電気やガソリンの使用量を減らす工夫など、自分たちでもできることから始めよう!
目標:海洋と海洋資源を持続可能な開発に向けて保全し、持続可能な形で利用する
- 世界では多くのプラスチックが使用されており、「海のプラスチックの量は、2050年までには魚の量を上回る」とも言われている!
- 日本の1人当たりの使い捨てプラスチックの使用量は、アメリカに次いで世界で2番目に多い!
- 「MSC認証」や「ASC認証」は、SDGsの目標達成のための持続可能な取り組みの一つ!
- マイエコバックやマイボトルを使用するなど、自分たちでもできることから始めよう!
目標:陸上生態系の保護、回復および持続可能な利用の推進、森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、土地劣化の阻止および逆転、ならびに生物多様性損失の阻止を図る
- 世界全体での森林の消失面積は年間520万ヘクタール、生物の消失数は年間4万種と言われている!
- 日本でも放置されている森林が多いことや、絶滅危惧種が約3,700種もいるなど課題が多い!
- 地域団体などがやっている植林活動や森づくりに参加してみるなど、自分たちでもできることから始めよう!
目標:持続可能な開発に向けて平和で包摂的な社会を推進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供するとともに、あらゆるレベルにおいて効果的で責任ある包摂的な制度を構築する
- 今現在も、世界中で戦争は起きており、不安定な状況の国や地域で暮らしている人がたくさんいる!
- 武力衝突によって、SDGsのあらゆる目標の達成が阻害されている!
- 国際問題に興味を持ち、関連する団体への募金など、自分たちでもできることから始めよう!
- 政治に興味を持ち、必ず選挙に行こう!
目標:持続可能な開発に向けて実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する
- SDGsの17の目標達成のためには、様々な団体や個人が協力していくことが重要!
- SDGsの日本での認知度は約5割と年々高まっているものの、行動に移している人はまだ少ないことが課題!
- SDGsに興味を持ち、まずは周りの人と SDGsについて話してみる!
SDGsの17のアイコンはとっても分かりやすいですね!
これなら僕でも何かできそうな気になってきます!
そう、アイコンを見るだけで、今世界が抱えている課題のイメージがわくようになっているんだ!
ここで問題!
SDGsの17のゴールは「5つのP」に分類することができるけど、それは何でしょう!?
5つのPというと…パイナップル、ピーナッツ、プリン、ペペロンチーノ、ペヤング、ポテトチップス…のことですか。
頭の中、食べ物だらけだね・・しかも6つ言ってるし・・
5つのPは次のとおりだよ!
5つのP
- People 【人間】
- Prosperity【繁栄】
- Planet【地球】
- Peace【平和】
- Partnership【パートナーシップ】
17って聞いた時の感想は「ちょっと多い」だったので、5つに分類して貰えて助かりました!
言いにくいんだけど、17のゴールには169のターゲットがぶら下がってるよ!
聞かなかったことにします!
ポイント
- SDGsの5本の柱は「人間」・「繁栄」・「地球」・「平和」・「パートナーシップ」
- SDGsの17の目標はさらに169のターゲットに分かれている
169のターゲット
SDGsの17の目標を達成するために何をしたらいいのか、それを具体的に示しているのが169のターゲットなんだ。
それってテストに出ますかね?覚えられる気がしないんですが…。
全部覚える必要はないけど、試しに目標1「貧困をなくそう」のターゲットをいくつか見てみようか。
1.1 | 2030年までに、現在のところ1⽇1.25ドル未満で⽣活する⼈々と定められている、極度の貧困(※1)をあらゆる場所で終わらせる。 |
1.2 | 2030 年までに、各国で定められたあらゆる面で貧困状態にある全年齢の男女・子どもの割合を少なくとも半減させる。 |
1.3 | すべての人々に対し、最低限の生活水準の達成を含む適切な社会保護制度や対策を各国で実施し、2030 年までに貧困層や弱い立場にある人々に対し十分な保護を達成する。 |
1.4 | 2030 年までに、すべての男女、特に貧困層や弱い立場にある人々が、経済的資源に対する平等の権利がもてるようにするとともに、基礎的サービス、土地やその他の財産に対する所有権と管理権限、相続財産、天然資源、適正な新技術(※2)、マイクロファイナンスを含む金融サービスが利用できるようにする。 |
1.5 | 2030 年までに、貧困層や状況の変化の影響を受けやすい人々のレジリエンス(※3)を高め、極端な気候現象やその他の経済、社会、環境的な打撃や災難に見舞われたり被害を受けたりする危険度を小さくする。 |
1.a | あらゆる面での貧困を終わらせるための計画や政策の実施を目指して、開発途上国、特に後発開発途上国に対して適切で予測可能な手段を提供するため、開発協力の強化などを通じ、さまざまな供給源から相当量の資源を確実に動員する。 |
1.b | 貧困をなくす取り組みへの投資拡大を支援するため、貧困層やジェンダーを十分勘案した開発戦略にもとづく適正な政策枠組みを、国、地域、国際レベルでつくりだす。 |
(※1)極度の貧困の定義は、2015年10月に1日1.90ドル未満に修正されている。
(※2)適正技術:技術が適用される国・地域の経済的・社会的・文化的な環境や条件、ニーズに合致した技術のこと。
(※3)レジリエンス:回復力、立ち直る力、復元力、耐性、しなやかな強さなどを意味する。「レジリエント」は形容詞。
難しくてお腹が空いてきました…。しかもスケールが大きすぎて、自分にはあんまり関係ないような…。
大事なのは目標やターゲットを「自分ごと化」することなんだ。SDGsのターゲットを住んでいる地域や自分の身近な課題に置き換えて、何ができるかを考えてみよう!
ポイント
- SDGsの169のターゲットは、目標を達成するための具体的な取組を示している。
- ターゲットを身近な課題に置き換え「自分ごと化」することが重要。
なぜSDGsに取り組まないといけないのか!?
SDGsのことはよく分かりました!
でもなんで世界中でSDGsに取り組もうということになったのですか?
今、世界中で様々な問題が発生していて、このままでは人類が安定して地球上で暮らして行くことが難しくなってるんだ。
気候変動
テロや紛争
資源の枯渇
ウィルスのまん延
これらの様々な問題を解決するためには、世界中のみんなで協力しないといけないから、世界共通の目標であるSDGsができたってことだね!
なるほど!
よし!僕もなにかに取り組まなくては!
僕は食いしん坊だから2番の「飢餓をゼロに」にチャレンジします!
おっ、具体的に何をするのかな?
湖の魚を根こそぎ獲って、お腹いっぱいになるまで食べたあと、飢餓に苦しむ人たちに配ります!
根こそぎ獲ってしまうと魚がいなくなって、今後増えることが無くなっちゃう。そうすると一時的にはお腹いっぱいになっても、「持続可能」な取組とは言えないよね。
あとは14番の「海の豊かさを守ろう」が達成できないという問題もあるよね。
SDGsは一つの課題に取り組むことで、他の課題に悪い影響を与えないようにする必要があるんだ。
ポイント2
- SDGsは経済・社会・環境のバランスの取れた取組が重要!
あなたの行動が世界を救う!?
自分たちのちょっとした行動が未来を変えるなんて、何だかワクワクしてきました!
いい心変わりだね!
日常生活におけるSDGsのためにできることを紹介するね!
2030年の期限まで、もう8年しかないから、
身近なできることから始めてみよう!
食材ロスを減らそう!
日本の食料自給率は約38%。多くの食料を輸入に頼っているにもかかわらず、年間612万トン(毎日大型トラック1,680台分)の食べられる食料が廃棄されています……。
- 食べきれない食料を買わない
- すぐ食べるものは賞味期限にこだわらない
- 外食のときは食べきれる分だけ注文する
プラごみを減らそう!
世界では年間約800万tものプラスチックごみが海に流れ込んでいると言う試算が出ていて、このままだと2050年の海は、魚の量よりもプラごみの量が多くなると言われています……。
- マイボトル、マイカップ、マイ箸を使う
- 買い物にはエコバックを持参する
- ごみの分別をしっかりやる
SDGsを意識した買い物をしよう!
安くていい商品が手に入り、どんどん便利で豊かになる私たちの暮らし。しかしその裏側には、環境破壊や低賃金による長時間労働、児童労働など様々な問題が隠れています……。
- 環境に配慮された商品を購入する
- 地元の商品を購入する(地産地消)
- フェアトレード商品(公平・公正な取引と認定された商品)を購入する
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