「さがみはらSDGsアワード2022」 受賞団体が決定しました!

「さがみはらSDGsアワード2022」 受賞団体が決定しました!

相模原市内での企業・団体によるSDGs関連の優れた取組を表彰する「さがみはらSDGsアワード2022」の受賞団体が決定したよ!

なんと!さがみはらSDGsアワード!初代グランプリは誰の手に!?

昨年もやってるし…。

※昨年度の結果はこちらをご覧ください。

今年の受賞者は次のとおりです!

受賞団体

  • 相模原市長賞 
    藤野電力 【防災意識の普及啓発 再生可能エネルギーと人のつながりの活性化】
  • 優秀賞
    NPO法人Class for Everyone 【リユースから学びをつくる】
  • 協働賞
    フードコミュニティ 【お裾分けのお手伝い 余剰食品を困った人の笑顔に変える】
  • 審査委員特別賞
    森ラボ農産物商品開発プロジェクト 【野菜を労わる高校生のふりかけ】
    Loom Sagamihara 【容器を堆肥に ~限られた資源を循環し、想いの循環を~】

受賞団体はどうやって決めたのでしょうか?

受賞者決定までの経緯は次のとおりだよ!

受賞者決定の経過

  • 募集期間
    令和4年6月15日(水)~9月9日(金)
  • 応募者数
    20団体
  • 一次審査
    実行委員会事務局による審査(10団体が通過)
  • 最終審査
    審査委員会※による審査(10/5開催)
  • 受賞団体
    5団体

※審査委員

  • 川廷 昌弘氏
    株式会社 博報堂DYホールディングス SDGs推進担当部長、相模原市SDGs推進アドバイザー、神奈川県顧問、環境省SDGsステークホルダーズ・ミーティング構成員 他
  • 髙橋 巧一氏
    株式会社 日本フードエコロジーセンター代表取締役、さがみはらバイオガスパワー株式会社代表取締役 他
  • 川久保 俊氏
    法政大学デザイン工学部建築学科 教授、相模原市 環境審議会委員 他
  • 山岸 絵美理氏
    大月市立大月短期大学経済科 准教授、相模原市 市民協働推進審議会委員
  • 水澤 弘子氏
    さがみはら市民活動サポートセンター 総括責任者兼センター長、特定非営利活動法人さがみはら市民会議 理事 他

それでは各団体の取組を紹介していくよ!

相模原市長賞:『藤野電力』
~防災意識の普及啓発 再生可能エネルギーと人のつながりの活性化~

最優秀賞を受賞した藤野電力の高橋さん、鈴木さんのコメントはこちらの動画をご覧ください!

取り組み概要
ソーラーパネルとバッテリーを活用したミニ太陽光発電システムを構築するワークショップを通じて、再生可能エネルギーや防災に関する意識啓発を長年に渡り実施。また、防災に関して、動画やVRの活用、「親子防災あそび」といったイベント開催など幅広い取組を展開中。

ポイント

  • 任意団体ながら10年以上も活動を継続しており、これまで全国各地で250回を超えるワークショップを開催している。
  • 一般家庭や店舗などにもオフグリッド電源の導入を進めている。 
  • NPO法人との連携により、非電化地域での当該システムの活用を進めている。

電気を自分で作れるなんて、考えたこともなかったです!

ガスなら自分で作れるのですが…。

腸内環境を整えよう!

審査委員長コメント

  • 相模原市から全国に発信され、様々な人々を惹きつける取組であり、震災を契機に始めた活動が長期に渡り継続している点、また、時代のニーズを捉えるとともに、多様な主体との連携により活動がアップデートされている点など、相模原市のSDGsアワードにふさわしい団体であると考えます。今後も草の根的な活動を継続しつつ、相模原市の電力需要の一部を担うなど、次のステージに進んでいただくことを期待します。

優秀賞:『NPO法人Class for Everyone』
~リユースから学びをつくる~

NPO法人Class for Everyone
代表 高濱さんのコメント

このような賞を受賞することができて大変光栄です。皆様と一緒にサスティナブルな世界を作っていきたいと考えております。
新な活動として、現在ナラ枯れが問題となっている中で、伐採したナラ材を使った炭の蓄電池を開発中です。相模原市発のエネルギーの地産地消モデルを作っていきたいと考えております。

取り組み概要
日本で使われなくなったパソコンを企業等から寄附してもらい、途上国へ届ける活動を続けて
おり、同時に途上国におけるICT教育の推進、移動図書館や女性教育など、多岐に渡る取組を展開。日本においても、障がい者によるリユース作業や相模原市における移動図書館などの事業を実施。

ポイント

  • これまで6,000台以上のデバイス機器の寄附を受け、33ヵ国220地域に住む子ども達にICT教育の機会を提供してきた。
  • オフグリッド電源システムについてはタンザニア中心に50校以上でワークショップを展開。同様のワークショップを国内でも展開している。

審査委員長コメント

  • 誰一人置き去りにしない世界を目指す優れた取組であることはもちろん、市民活動において、東京ではない地域から直接世界にアクセスしている点は特筆すべきであり、このような活動が相模原市にあることは大変誇らしいことと考えます。地域からでも世界の課題にアプローチできることを広く発信することで、追随する人を増やしていただくとともに、市民主体の活動に、更に多くの企業を巻き込むことを期待します。

協働賞:『フードコミュニティ』
~お裾分けのお手伝い 余剰食品を困った人の笑顔に変える~

フードコミュニティ
風間さんのコメント

様々な団体、企業、そして行政との連携により活動を進める中でこのような賞を受賞できたことを大変嬉しく思います。
捨てられてしまう食べ物を困った人に届けることで、誰もがお腹一杯食べられる社会になれば良いと考えています。
相模原市が、誰もが暮らしやすい街になるようこの活動を継続していきたいと思います。

取り組み概要
 市民や企業、団体等から提供された賞味期限の近い食品、作りすぎや規格外の野菜、文具や日用品などを子ども食堂や貧困世帯へ届ける活動で、食品ロスや廃棄物の削減、食の格差是正等に取り組んでいる。 

ポイント

  • 野菜や文具、日用品など一般的なフードドライブの範囲を超えて受け入れることで、廃棄物の削減や貧困世帯への支援につなげている。 
  • 市との協働事業で、会場配布に加え子育て家庭への個別配送を行っている。 
  • どこから提供された物かを配布先に伝えるとともに、受け取った方の感想を提供先に伝えるなど、継続的な支援につなげている。

審査委員長コメント

  • 様々な協働の下に実施されている取組であり、新たな協働の相手として企業を巻き込むなど、着実に広がりを見せている点は協働賞にふさわしいものと考えます。取組を臆することなく発信し、更なる協働の広がりにつなげるとともに、市民が中心となり、誰一人置き去りにしない地域社会の実現に向けた活動を末永く継続していただくことを期待します。

審査委員特別賞:『森ラボ農産物商品開発プロジェクト』
~野菜を労わる高校生のふりかけ~

森ラボ農産物商品開発プロジェクト
高橋 さんのコメント

このような賞を受賞できたことを大変嬉しく思います。
活動を通じて本当に沢山の人とつながることができ、皆さんと協力して取り組めたことは大きな財産となりました。
また新しい商品を作っていきたいと思います。

取り組み概要
 廃棄野菜の削減を目的に、規格外や傷のついた野菜を生かす方法を地域の農家や事業者とアイデアを出し合い、加工品「野菜を労わる高校生のふりかけ」として商品化し販売にまでつなげた。

ポイント

  • 高校生が主体となり、仲間を集め、企画から商品制作までを行い、持続可能な社会の実現に向けた想いを具現化した。
  • 農家や地元のシェフ、商工会、福祉事業所など地域内の新たなつながりを生み出した。  

審査委員長コメント

  • 食品廃棄という社会課題に着目し、多くの大人を巻き込み事業を実現した高校生のエネルギーに審査委員一同深く共感しました。今後、多くの若い世代を巻き込み、相模原市で次世代の大きなうねりを生み出していくようなリーダーシップを発揮していただくことを期待します。

審査委員特別賞:『Loom Sagamihara 』
~容器を堆肥に 限られた資源を循環し、想いの循環を~

Loom Sagamihara
代表 山口さんのコメント

正直なところ、SDGsを意識し始めたのは2〜3年前からで、今回このような賞を受賞できるとは思っていませんでした。
相模原市はSDGsをキーワードとして、色々な人とつながれる街だと思います。これからも皆さんと一緒に色々なことにチャレンジしていきたいと思います。

取り組み概要
植物由来で完全生分解性の容器を使うとともに、地産地消食材等で作った弁当をSDGs弁当として販売し、使用済みの容器を回収、堆肥化をする取組を進めている。また、屋内でも使用できる小型のEVキッチンカーを導入している。

ポイント

  • 植物由来の容器を使い堆肥化することで、プラごみの削減と循環型社会の形成に寄与している。  
  • 市役所の職員生協で定期的にSDGs弁当を販売しており、継続的な取組となっている。

審査委員長コメント

  • 容器の回収スキームの構築等、面的な広がりを見せるためには課題があるものの、循環型社会のモデルケースとなる優れた取組であると考えます。「使い捨て」への大きな問題提起となったことから、今後、様々なステークホルダーとの連携により社会システムの変革につなげていくことを期待します。

終わりに

受賞された団体もそうでない団体も含め、どの取組も大変素晴らしく、審査会では予定していた時間を越えて白熱した議論が行われました。ご応募いただいた皆様に改めて感謝を申し上げます。

皆さん本当にありがとうございました!