今回、お話をお伺いしたのは、『エンターテインメントで社会問題に挑む』をコンセプトに活動している「NPO法人SoELa」代表理事の岡部さんと、NPO法人SoELa内に発足した学生団体「more.」代表の水口さん。
歌やダンス、動画作成、カードゲームなど、様々なエンターテインメントと社会問題を掛け合わせ、学生が中心となって、社会貢献をしている団体になります。
僕の趣味の「盆栽」で何か社会貢献できないかな・・
ずいぶん渋い趣味を持っているんだね・・
それでは詳しくお話を聞いていくよ!
NPO法人 SoELa
【右】岡部 佳文 さん
【左】水口 海希 さん
岡部さんプロフィール
民間企業に勤めた後、上鶴間高校に民間校長として就任。その後、元石川高校に異動。
2016年に「NPO法人SoELa」を立ち上げ、代表理事に就任。
『エンターテインメントで社会問題に挑む』をコンセプトに様々な企画をしている。
水口さんプロフィール
高校時代に学生が「好きなこと・得意なことで社会貢献」をする団体「More」に所属し、高校卒業後、「NPO法人SoELa」内に「more.」を立ち上げ、代表に就任。
大学生として学業に勤しむかたわら、「more.」で様々な社会課題に取り組んでいる。
エンターテインメントで社会貢献!
――これまで「NPO法人SoELa」では、どういった活動をしてきたのでしょうか?
岡:まず1つ目に、地球環境とカードゲームを結び付けた「マイ・アース」があります。
――面白そうですね!子どもの間で流行っているトレーディングカードのようになっています!
岡:地球を守るチームと地球を壊すチームに分かれて、遊びながら、環境問題のことについて学べます。
――そのほかどういった取り組みがあるのでしょうか?
岡:2つ目は、アイドル活動を通して社会貢献する「地域貢献型アイドルFlare☆(フレア)」になります。
――社会貢献や地域貢献をメインに活動するアイドルなんて新しいですね!具体的にはどういった活動をしていたのでしょうか?
岡:『振り込め詐欺被害防止ソング』や『いじめ撲滅ソング』、『地球環境啓発ソング』などを作成し、県警や自治体、自治会のイベントやお祭りで楽曲を披露しています!
――色々な団体と連携しているんですね!
学生が社会課題の解決に参画するのはとても意義があります。
エンターテインメントを結びつけると、難しい社会課題も身近になりそうだね!
「好きなこと・得意なこと」×SDGs
岡:そして、3つ目に水口さんが代表を務める、学生団体「more.」になります。
水:「more.」は、元石川高校のボランティア活動団体から、今年度よりNPO法人SoELa内に発足した組織になります。
――高校時代から活動されていたんですね!どのようなコンセプトの団体なのでしょうか?
水:「好きなこと・得意なことで社会貢献」をコンセプトに、歌やダンス、動画制作など、それぞれのメンバーの好きなこと・得意なことを使い、様々な社会問題の啓発活動を行っています。
――面白い取組ですね!具体的にどんなことをされていたのでしょうか?
水:例えば、防犯フェスでダンスをしたり、地元の放送局で番組制作をしていました。
――高校生の時から、とてもアクティブな活動をされていたんですね!
水:今年度からNPO法人SoELa内の組織になったことにより、さらに幅広い活動ができると考えています。
――なるほど。今後はどのような活動をしていくのでしょうか?
水:パフォーマンスチームやイベント企画チーム、動画作成チームなどに分かれていて、色々な活動を考えています。
その中の1つが、SDGsの普及啓発の動画作成になります。
――「好きなこと・得意なこと」と「SDGs」が結びついていますね!
岡:はい。SDGsの普及啓発の動画作成に限らず、全ての活動をSDGsに結び付けています。
学生が「好きなこと・得意なこと」をしていたら、結果的にSDGsに貢献していたという流れができれば良いと考えています。
――素晴らしい!
水:そのほか、元石川高校のボランティア団体で活動している高校生たちに対して、キャリア教育やSDGsの普及啓発につながるワークショップなども企画しています。
――そういった活動から若い人にSDGsが普及啓発されていくのは、とても良い流れですね!
「好きなこと・得意なこと」からSDGsの輪がどんどん広がっていくね♪
SDGsへの思い
――お二人は、SDGsについては、いつ頃から知っていたのでしょうか。
水:最近は、高校によってはSDGsの授業があるので、「SDGs」という言葉自体は、友達経由で聞いたりしていました。
実際にきちんと理解したのは、活動を通してなので、1年前くらいだと思います。
岡:私は、2016年に「NPO法人SoELa」を立ち上げ、その活動の中で、社会貢献に結びつける形で、SDGsを強く意識し始めました。
――なるほど。お二人とも自身の活動の中でSDGsを意識した感じですね。
ちなみに高校生や大学生の間でのSDGsの認知度はどんな感じでしょうか?
水:「SDGs??何それ??」という感じもまだまだあって、知らない学生の方が多い印象ですね。
そういう意味でも同年代にも広めていきたいと考えてます。
――最後に SDGs に対する思いや考え方についてお聞かせください。
水:まだまだ知られていないものだけれど、SDGsは必ずみんなに関係するものだと考えています。
これから、地球に住む人が豊かに暮らしていくには、全員で取り組まなければいけない課題だと感じています。
岡:SDGsは目標だけ見ると、規模が大きいので、自分ごとにしていくことが大事だと考えています。
エンターテインメントの力で、SDGsを身近に感じてもらい、実は普段の何気ない行動がSDGsに繋がっていることに気づいてもらえたら嬉しいです。
――なるほど。
まずはどのようなことから始めればよいでしょうか?
水:私はエアコンをあまり使わない、洋服をリサイクルする、食べ残しをしないなど、小さなことから、心がけています。
まずは小さなことから意識して、できることから、取り組んでいけば良いのではないかと思います。
一人ひとりがSDGsを自分ごとにして、小さなことからSDGsに取り組もう!
終わりに
「好きなこと・得意なこと」とSDGsを結びつけて、普及啓発をしているという話はとても印象的でした。
「好きなこと・得意なこと」からSDGsの輪がどんどん広がっていけば、世界はもっと良くなっていきますね。
この記事をご覧になっている皆さんも、今日から、小さなことから意識して、できることから始めてみましょう!
『SDGsの普及啓発動画』とかけて『助さんが黄門様の印籠を落とした』と解きます!
そのこころは?
どちらも、とってかくさん(撮って拡散・取って角さん)でしょう!
「more.」が作成しているSDGsの普及啓発動画は下のYouTubeチャンネルから!