空気を変え、環境を変え、明日を豊かに変えていく。 FUJIOH×SDGs

今回お話を伺ったのは、レンジフード国内トップシェア※1を誇るFUJIOH（富士ホールディングス株式会社）の福家さんと桑原さん。
※1 富士工業グループは、一般家庭用レンジフード供給台数国内シェアNo.1（2021年4月東京商工リサーチ調べODM生産品含む）
※FUJIOHは、富士工業グループの企業ブランドです。

「空気を変え、環境を変え、明日を豊かに変えていく。」というビジョンの下、人々の暮らしに快適さを提供するとともに、環境問題や地域貢献にも積極的に取り組んでいる企業です！

レンジフードで環境に貢献

―そもそもレンジフードとはどのようなものなのでしょうか？

簡単に言うと加熱機器上方に設置する換気設備です。調理時に発生する燃焼ガスや油煙・水蒸気・においなどを集めて、ダクト（風道管）を通して屋外に排気します。最近ではスタイリッシュな形状のものや様々な機能を搭載したものが作られています。

―あまりレンジフードについて考えたことがありませんでした…。レンジフードにもバリエーションがあるのですね。

そうですね。当社では環境に配慮した製品も展開しています。

―レンジフードで環境配慮、あまりイメージがわかないのですが…。

例えば「オイルスマッシャー搭載レンジフード」という製品があります。

―オイルスマッシャー？

レンジフードって油汚れを掃除するのが大変ですよね。オイルスマッシャーは、レンジフード内に入ろうとする油を回転するディスクがブロックしてくれるんです。

―なるほど。掃除が楽になるということですね！

はい！油がファンに付きづらくなり、ファンの掃除は10年間不要※２です。レンジフード内部のお掃除が不要※３になるので、掃除に使う水を節約できるんです。

※2 「お掃除不要」とは、レンジフード内部が汚れないという意味ではありません。普及製品：BDR‐３HL（富士工業製）の１年間相当の油が付着する期間が、オイルスマッシャー搭載製品は約10年となるため、製品設計上の標準使用期間中はお掃除をする必要がないとしています。普及製品について1年に1回ファンを清掃することを前提としています。

※3 内部：ケーシングのこと　各数値・汚れ具合は富士工業規定の試験方法によるものであり、設置環境や使用方法により異なる場合があります。

自動洗浄搭載レンジフードも展開していて、こちらも節水につながる製品となっています。

―人にも環境にも優しいレンジフードですね！

他にも環境配慮製品として、IHクッキングヒーター専用室内循環フードを展開しています。

―こちらはどのようなものなのでしょうか？

普通のレンジフードは油煙が外に排出されますが、室内循環フードではフィルターで油煙をろ過して室内に戻します。

―なるほど。

そうすることでエアコン等で空調した冷気や暖気が外に出るのを防ぎ、エネルギーロスを削減し、CO_２の排出につなげています。

―環境に優しいレンジフードですね！

室内循環フードはIHのみの対応となっていますが、将来的にはIH以外にも対応できる製品を展開したいと考えています。

働き方や雇用について

―社員の働き方や雇用についてお聞かせください。

はい。当社では育児休暇や介護休暇が充実していて、法律で定められている期間・日数よりも長く休むことができます。

―実際に活用されている社員の方はいるのでしょうか？

はい。休みやすい雰囲気が社内にあるので、多くの社員が活用しています。

―働きやすい職場環境を整えているのですね！雇用に関しては？

多様な人財が個々の力を活かして働くことができるように、多国籍採用・障がい者雇用に取り組んでいます。また、アスリート採用も行っています。

―アスリート採用？

はい。実は当社にはレスリング競技でリオデジャネイロオリンピックに出場した井上智裕選手が所属しています。

―なんと、オリンピアンが在籍しているのですね！

はい。井上選手は現在も現役で神奈川県代表として国体4連覇をしています。先日は神奈川スポーツ賞を受賞しました！

―競技に打ち込める環境を提供されているのですね。

競技だけでなく、セカンドキャリア形成のためのサポートも行っています。
また、次代育成の観点から、小学校などで自身の経験を踏まえての特別授業も行っています。

―オリンピック選手による授業はとても学びがありそうですね。

地域貢献について

―地域貢献活動も積極的に行っていると伺いました。

そうですね。会社周辺の道路清掃は20年以上続けています。月1回、毎回20〜30名程度が参加しています。

―20年以上！地域の方から声を掛けられたりしますか？

ありがたいことに「ご苦労様です」などと声をかけていただけることがあります。そういった声をいただくと「頑張ろう」と思いますね。

―活動が地域に根付いているのですね。

道路以外に近くの公園も、市の街美化アダプト制度を活用して清掃しています。

―地域の美化活動にご協力いただきありがとうございます！

他にも社内でフードドライブに取り組んだり、SDGsパートナーのフードコミュニティさんの食材運搬のお手伝いなどにも取り組んでいます。

―フードドライブで集めた食材等を寄贈いただきました！

SDGsについて

―SDGsについてお聞かせください。

以前から強く意識していた訳ではなく、相模原市のSDGsパートナーに登録された時期くらいから意識するようになりました。

―そうなんですね。

「空気を変え、環境を変え、明日を豊かに変えていく。」という当社のビジョンとSDGsには共通する部分があり、SDGsの考え方に共感をするようになりました。

ビジョンを達成することで、世の中の課題を解決し、SDGsにも貢献していきたいと考えています。

―なるほど。今後の目標などはありますか？

メーカーとして社会課題を解決する製品を開発して、社会に提供していきたいと考えています。また、SDGsパートナーとして、市や他のパートナーと連携した取組も積極的に進めていきたいと思います。

―市としては大変有り難いです。先日は市内の中学校でSDGsをテーマとした授業をやっていただきました。

興味を持って聞いていただき、沢山質問がありました。子ども達に当社の取組を知ってもらうことで、SDGsについて学んでもらえたのであれば、当社としてもうれしい限りです。

―SDGsを遠い国の話ではなく、身近に感じ自分ごとにできる大変良い機会になったと思います。

学校向けの会社見学も受け入れていきたいと思っていますので、是非お越しになっていただければと思います。

おわりに

本業において環境に配慮しながら社会課題を解決する製品を提供するとともに、働きやすい職場環境を整備しており、さらに地域貢献にも積極的に取り組むFUJIOHさん。相模原市を代表するSDGs推進企業です！