それではゴールの4「質の高い教育をみんなに」について考えてみよう。
教育ですか……。勉強は苦手なんで今回はパスしてもいいですか?
学校の勉強だけが教育という訳ではないんだ。例えば「食育」なんていうのもあるよね。
興味が湧いてきました!
ゴール4「質の高い教育をみんなに」の概要
学校が近くになかったり、先生がいなかったりを理由に、世界には教育を十分に受けることのできない子どもたちが約5,900万人もいると言われています。(ユニセフ2018:ユニセフの主な活動分野|教育)
小さい頃から労働を強要されたり、紛争などを原因に学校に行けない子どもの多くは字を習うことができず、読み書きができないまま大人になる人は世界で7億8,000万にのぼると言われています。
例えば処方箋が読めなければ誤って薬を飲んでしまう可能性があるし、「地雷注意」の看板が読めなければ……世界には字が読めないことで命を落とす人がいる事実があります。
また、教育を受けられないということは、大人になった時の収入にも影響します。収入を得るために必要な知識、技術、能力を身に付けることができなければ、安定した収入を得られる仕事に就くことができない可能性が高くなります。
さらに、国や地域によっては女の子への教育の機会が与えられていない場所がありますが、女の子への教育は以下のような効果があると報告されています。
女の子への教育の効果
- 5歳未満児の死亡率の低下
- 児童婚や早すぎる妊娠の減少
- 教育を受けた母親の子どもは、学校に通う可能性が高くなる
「教育」は全ての課題解決の礎と言っても過言ではないね。
「礎」が読めません……。
「いしずえ」だね。
そして、ただ学校に通うだけでなく、しっかりと読み書きを教えてもらえる、さらには一人ひとりが持てる能力を十分に発揮できるようなるといった、「質の高い教育」が求められています。
ゴール4「質の高い教育をみんなに」の日本での課題
ゴール4「質の高い教育をみんなに」の日本での課題はどんなものがあるでしょう??
日本では義務教育が整備されているから課題はないんじゃないですか?
強いていうなら僕は給食の量をもっと増やしてほしかったです。
「量の多い給食をみんなに」というところでしょうか。
小さい頃から食いしん坊だったんだね・・・
「質の高い教育」という視点で考えると、以下のような課題などが日本にはあるよ。
日本の教育の課題
- いじめなどによる不登校生徒の増加
- 子どもの学力の低下
- 学校におけるインターネット環境の整備などの教育の情報化の遅れ
いじめはダメですよね。
絶対ダメ。
ゴール4「質の高い教育をみんなに」に対して私たちができること
でも個人でできることなんてあまりないような……
そんなことはないよ。
以下のようなものも考えられるよ!
私たちができること
- 学習支援ボランティアなどに参加する
- 本や映画、インターネットなどで世界や日本の教育の現状を知る
- 教育支援の活動をする団体に募金をする
ゴール4「質の高い教育をみんなに」のまとめ
まとめ
- 世界には教育を十分に受けることのできない子どもたちが約5,900万人もいると言われている!
- 教育を受けるということは、大人になった時の収入に影響し、貧困を減らすことにも繋がる!
- ボランティアに参加したり、募金するなど、自分たちでもできることから始めよう!
ゴール4達成のために、目の前の小さなことから意識して取り組んでみましょう。
『質の高い教育』と掛けまして、『野球の試合』と解きます!
そのこころは?
どちらも、せんせい(先生・先制)が大事です!
おあとがよろしいようで!
ゴール4のターゲットはこちら!
4.1 | 2030 年までに、すべての少女と少年が、適切で効果的な学習成果をもたらす、無償かつ公正で質の高い初等教育・中等教育を修了できるようにする。 |
4.2 | 2030 年までに、すべての少女と少年が、初等教育を受ける準備が整うよう、乳幼児向けの質の高い発達支援やケア、就学前教育を受けられるようにする。 |
4.3 | 2030 年までに、すべての女性と男性が、手頃な価格で質の高い技術教育や職業教育、そして大学を含む高等教育を平等に受けられるようにする。 |
4.4 | 2030 年までに、就職や働きがいのある人間らしい仕事、起業に必要な、技術的・職業的スキルなどの技能をもつ若者と成人の数を大幅に増やす。 |
4.5 | 2030 年までに、教育におけるジェンダー格差をなくし、障害者、先住民、状況の変化の影響を受けやすい子どもなど、社会的弱者があらゆるレベルの教育や職業訓練を平等に受けられるようにする。 |
4.6 | 2030 年までに、すべての若者と大多数の成人が、男女ともに、読み書き能力と基本的な計算能力を身につけられるようにする。 |
4.7 | 2030 年までに、すべての学習者が、とりわけ持続可能な開発のための教育と、持続可能なライフスタイル、人権、ジェンダー平等、平和と非暴力文化の推進、グローバル・シチズンシップ(=地球市民の精神)、文化多様性の尊重、持続可能な開発に文化が貢献することの価値認識、などの教育を通して、持続可能な開発を促進するために必要な知識とスキルを確実に習得できるようにする。 |
4.a | 子どもや障害のある人々、ジェンダーに配慮の行き届いた教育施設を建設・改良し、すべての人々にとって安全で、暴力がなく、だれもが利用できる、効果的な学習環境を提供する。 |
4.b | 2020 年までに、先進国やその他の開発途上国で、職業訓練、情報通信技術(ICT)、技術・工学・科学プログラムなどを含む高等教育を受けるための、開発途上国、特に後発開発途上国や小島嶼開発途上国、アフリカ諸国を対象とした奨学金の件数を全世界で大幅に増やす。 |
4.c | 2030 年までに、開発途上国、特に後発開発途上国や小島嶼開発途上国における教員養成のための国際協力などを通じて、資格をもつ教員の数を大幅に増やす。 |