13.気候変動に具体的な対策を

13番目のゴールは「気候変動に具体的な対策を」について考えてみよう。

うちは気候変動対策にうちわを買いました!

ダジャレにあんまりセンスないね…。
しかもうちわですか。

そうなんです!100円ショップだと扇子が売ってないんでうちわにしました!まあ、どちらも扇げば尊しですよね。

何を言ってるのか意味が分かりません…。
それでは13番目のゴール「気候変動に具体的な対策を」について説明していくよ!

ゴール13「気候変動に具体的な対策を」の概要  

解説:気候変動とは

地球全体の気温や降水量などの変化のことを「気候変動」と言います。

既に干ばつによる飢饉や集中豪雨による洪水、海面上昇による海岸浸食など、人々の暮らしに大きな影響が現れ始めています。

気候変動の原因は、私たちの便利な暮らしや経済活動の中で排出される温室効果ガス(主に二酸化炭素)による「地球温暖化」であると言われています。

夏は熱中症が怖くて会社に行けません。

早急に具体的な対策を取らないと、多くの種が絶滅し、更には地球上で人類が安全に暮らすことができなくなると言われているんだ!

これらの気候変動に関する問題を解決するための目標が、ゴール13「気候変動に具体的な対策を」になります。

ここでSDGsクイズ!
気候変動対策には、大きく分けると、2つの取り組み方法がありますが、なんでしょう??

『うちわ』と『扇子』ですね!

そんな訳ないよね。
正解は『緩和』と『適応』だよ!

つまり、緩和策は、地球温暖化の進行を止める(緩める)ための取組のことで、適応策は、気候変動の影響を回避・低減を図る取組のことなんですね!

その通り!
それぞれの具体的な取り組み内容は以下のとおりだよ!

緩和策

  • 省エネルギー対策
  • 再生可能エネルギーの導入促進
  • リサイクルの推進
  • 森林吸収源対策  など

適応策

  • 豪雨災害対策
  • 災害時の避難対策
  • 農作物の高温障害対策
  • 熱中症対策 など

ゴール13「気候変動に具体的な対策を」の日本での課題

下の図を見て分かるとおり、実は、世界の二酸化炭素排出量の3.5%を日本が占めていて、世界で5番目に多いんです。

全国のいたるところに24時間営業のお店があることや、ネットショッピングでは何度も再配達を繰り返してくれるなど、日本はとても便利な国である一方、その分CO2の排出が増えていることは否めません。

コンビニで買ったお弁当はふところで温めるようにしましょうか。

いまいちインパクトがないよね。

気候変動問題に関する国際的な枠組みである「パリ協定」において、世界共通の長期目標を掲げていますが、日本の役割は大きいと言えます。

また、日本においても、50年に一度、100年に一度と言われるような集中豪雨による災害が毎年のように発生しています。二酸化炭素の排出抑制に加えて、下水道整備による浸水対策などの災害に強いまちづくりや、一人ひとりの防災意識の向上がとても重要になっています。

このような状況を受けて、相模原市では気候変動のもたらす影響の危機感を共有するために「さがみはら気候非常事態宣言」を表明しました。

ゴール13「気候変動に具体的な対策を」 に対して私たちができること

下の図を見て分かるとおり、実は、日本の二酸化炭素排出量の14.6%を「家庭部門」が占めていて、お店などのサービス業などの「業務・その他部門」と合わせると31.8%の割合になるんです。

出典)温室効果ガスインベントリオフィス
全国地球温暖化防止活動推進センターウェブサイトより


そういった意味で一人ひとりの二酸化炭素排出抑制に向けた取組がとても重要と言えます。

といっても自分一人でできることなんて中々思いつかないな…

そんなことはないよ。
温暖化対策のために、個人でも簡単にできるものは、以下のようにたくさんあるよ!

私たちができること(緩和策)

  • クールビズ・ウォームビズなど、冷暖房機に頼らない
  • コンセントを抜いたり、電化製品の主電源をこまめに切る
  • 公共交通機関をできるだけ使うことやアイドリングストップを心がける

私たちができること(適応策)

  • 自分の避難場所や避難場所までの行き方を確認する
  • 緊急時の連絡方法を家族で決めておく
  • 大雨が予測されるときは早めに避難をする
  • 熱中症にならないようにこまめに水分補給する

ゴール13「気候変動に具体的な対策を」 のまとめ

まとめ

  • 温暖化の問題は世界的な問題で、対策を十分に行なわないと、取り返しのつかない被害をもたらすことになる!
  • 日本は世界で5番目に二酸化炭素を多く排出していて、世界的に地球温暖化に取り組む中で、役割も大きい!
  • 電気やガソリンの使用量を減らす工夫など、自分たちでもできることから始めよう!

ゴール13「気候変動に具体的な対策を」の問題の日本の役割、一人ひとりの役割は大きいことがご理解いただけたと思います。

ゴール13達成のために、目の前の小さなことから意識して取り組んでみましょう。

『二酸化炭素』と掛けまして、『お好み焼き』と解きます!

そのこころは?

どちらも、へらない(減らない・ヘラない)といけません!

みんなで取り組んで、二酸化炭素の排出量を減らそう!

ゴール13のターゲットはこちら!

13.1すべての国々で、気候関連の災害や自然災害に対するレジリエンスと適応力を強化する。
13.2気候変動対策を、国の政策や戦略、計画に統合する。
13.3気候変動の緩和策と適応策、影響の軽減、早期警戒に関する教育、啓発、人的能力、組織の対応能力を改善する。
13.a重要な緩和行動と、その実施における透明性確保に関する開発途上国のニーズに対応するため、2020 年までにあらゆる供給源から年間 1,000 億ドルを共同で調達するという目標への、国連気候変動枠組条約(UNFCCC)を締約した先進国によるコミットメントを実施し、可能な限り早く資本を投入して「緑の気候基金」の本格的な運用を開始する。
13.b女性や若者、地域コミュニティや社会の主流から取り残されたコミュニティに焦点を当てることを含め、後発開発途上国や小島嶼開発途上国で、気候変動関連の効果的な計画策定・管理の能力を向上させるしくみを推進する。

※国連気候変動枠組条約(UNFCCC)が、気候変動への世界的対応について交渉を行う一義的な国際的、政府間対話の場であると認識している。
出展:「SDGs とターゲット新訳」制作委員会