いきなりだけど、SDGsクイズ!
地球上にはどのくらいの種類の生物がいるでしょうか!?
回転ずしのネタから考えると大体80種類くらいですかね?
知られているだけで約175万種、知られていないのも含めると、その何倍もの生物がいると言われているんだ。
そんなにいるんですか!
回転ずしではマグロしか食べないので、海にはマグロだけいればいいと思ってますが…。
マグロだけだと小魚を食べる鳥も生きていけないし、鮭を食べるヒグマも困っちゃうよね。
たくさんの生きものがいろいろな場所で互いにつながり合って生きている、これが今回のテーマ「生物多様性」なんだ。
解説:生物多様性とは
人間を含めて全ての生き物は、自分一人、ただ一種だけで生きていくことはできず、他のたくさんの生物とつながり、初めて生きていくことができます。
そのつながりは、食物連鎖はもちろん、ハチが植物から蜜をもらうと同時に植物の受粉を助けるといった共生の関係まで、多様な関わり合いから成り立っています。
このような、たくさんの生きものがいろいろな場所で互いにつながり合って生きていることを表す言葉が生物多様性です。
生物多様性を守ることは、SDGsのゴール15のターゲットになっているだけでなく、すべてのSDGsのゴールの根幹となっています!
今日は、『生物多様性』について、担当課に話を聞いてきたので、紹介していくよ!
水みどり環境課
木戸 さん
マイSDGs
- エコバッグを持ち歩く
- ゴミを分別して捨てる
生物多様性とSDGs
つまり、『生物多様性』とは、地球にはいろんな種類の生き物がいるという意味なんですね!
かなり大雑把な理解だね・・
『生物多様性』には大きく3つの意味での多様性があるんだ!
3つの生物多様性
- ① 生態系の多様性・・・それぞれの環境に合わせて様々な生態系があること
- ② 種の多様性・・・鳥、魚、虫、細菌、植物など様々な種類の生き物がいること
- ③ 遺伝子の多様性・・・同じ種類の生物でも、色や模様、毛の長さ、顔かたちがそれぞれ異なり、多様な遺伝子により個性があること
生物多様性のことはよく分かりました!
けど、SDGsとはどう関係しているんでしょう??
SDGsのゴール15のターゲットには「生物多様性」の保全が含まれているよ!
また、『生物多様性』が僕たち人間にとって、どんな役割を持っているかを理解すると、SDGsとの関係性がイメージがわくと思うよ!
『生物多様性』の役割
① いのちを支える(基盤サービス)
私たちが生きていく上で必要不可欠な酸素は、植物の光合成によって生み出されています。
また、植物が育つために必要な豊かな土壌は、枯れた植物や動物の死骸を微生物が分解することにより形成されます。
そして、植物は土壌の中の水を吸い上げて大気中に放出することにより、水の循環を助けています。
酸素を生みだすのは植物だけど、植物は動物や微生物にささえられてるんだね。
僕たちはいろんな生き物のつながりがあるからこそ生きていけるんだ。
② 食物や資源をもたらす(供給サービス)
わたしたち人間の衣食住や生活に欠かせないものの多くは生きものからもたらされています。
米や野菜、果物、肉や魚などの食物はもちろんのこと、衣類の原料となる綿や麻、絹、羊毛、家の材料となる木材なども元は「生き物」です。
そして、健康の維持に欠かせない薬の多くも、植物や菌類などを由来とする成分から作られています。
木材が無かったら、穴を掘って暮らすしかないですね。
③ 文化を育みレクリエーションを提供する(文化的サービス)
それぞれの地域に伝わる伝統文化や郷土芸能には、その地域の自然の景観や気候を背景として人々が生み出し伝えてきたものが多くあります。生態系の多様性が多様な文化を生んできたと言えますね。
また、山や川があることで登山やキャンプなどの自然に触れるレクリエーションができ、多様な生きものがいることで生きもの観察などの学習ができます。
マグロだけの水族館なんてマジありえないし。
④ くらしを守る(調整サービス)
植物は土に根を張り、土が雨に流されるのを防くため、大雨が降っても土砂災害が起きにくくなり、雨水が土の中に蓄えられることで河川に流れ込む水の量が調整され、洪水や渇水が防止されます。
また、地中の微生物は水をきれいにし、市街地の樹木や植物は大気汚染や騒音を防ぎます。
「生物多様性」のおかげで僕たちは安全に、快適に暮らすことができるんだね!
「生物多様性」は私たち人間や地球にとって、様々な役割があり、SDGsの根幹になっていると言えます!
相模原市の生物多様性
相模原市は、緑豊かな山間地域や、相模川や境川、水田・畑等の耕作地が多い里地里山、自然豊かな公園など、多様な自然環境を有し、「みどり」と「水」が充実しています。
そして、これらの多様な自然環境には、様々な生きものが住んでいるんだ!
様々な生き物
- 「山間地域」・・・神奈川県の絶滅危惧種に指定されているツキノワグマや国の天然記念物に指定されているヤマネが生息している地域があり、標高の高い地域にはブナやミズナラが群生
- 「里地里山」・・・トンボやカエル・ゲンジボタルなどの生きものが生息するとともに、県内でも希少な魚や植物が生息・生育
- 「農耕地や湧水や公園」・・・農耕地では、ヒバリやタヌキ・ノウサギ、湧水のある場所では、オオタカ・キツツキ・シジュウカラ、公園・街路樹・林などに、スズメやヒヨドリ・カラス・セミなどが生息
- 「河川」・・・アユやウグイなどの魚類、カワウやカイツブリ・サギなどの鳥類などが生息
ツキノワグマ ゲンジボタル アユ ブナ林 カワラノギク ギフチョウ
相模原市には多種多様な生きものがいます!
生物多様性を知る、そして守るために
相模原市では、豊かな自然や生きものを大切にし、生物多様性を守るため、様々な取組を行っています。
生物多様性ポータルサイト
相模原市には、「生物多様性」を分かりやすく学べる特設サイト『生物多様性ポータルサイト』があるよ!
サイトでは生物多様性クイズなんかもあって楽しく学べるようになっているよ!
クイズは結構難しい!みんなチャレンジしてみてね!
さがみはら生物多様性ネットワーク
相模原市では個人や事業者、有識者などが会員となって、生物多様性の保全を推進する団体『さがみはら生物多様性ネットワーク』が活動しているよ!
『さがみはら生物多様性ネットワーク、さがみはら生物多様性ネットワーク、さがみはら生物多様性ネットワーク』!
早口言葉じゃないから・・!
生物多様性に関するシンポジウムや広報誌の発行をしたりなど、様々な活動を行っている団体なんだよ!
広報誌 シンポジウム
なんだか楽しそうですね!
さがみはら生物多様性ネットワークは誰でも加入できるよ!
相模川ふれあい科学館
遊びを通して自然や生物多様性とのふれあいを深めることができる「相模川ふれあい科学館」もあるよ!
自然あふれる相模川の生き物や流域の魅力を紹介する「川ゾーン」、相模川流域に生息する多様な生き物を紹介する「生命ゾーン」、豊かな自然の恵みを享受している人と川との関係を学ぶ「人ゾーン」、特別企画展や体験ワークショップなどを開催している「情報・交流ゾーン」の4つのゾーンがあります。
川ゾーン 生命ゾーン 人ゾーン 情報・交流ゾーン
遊びながら生物多様性を学べるなんて、とてもいい施設ですね!
子供から大人まで楽しめる人気の施設だよ!
相模原市は楽しく生物多様性を学べる工夫をしています!
終わりに
生物多様性は地球上で私たちが暮らし続けるために欠くことができません。
まずはSDGsアクションとして、自然や生きものについて調べたり、触れ合うことから初めてみましょう!
『生物多様性』と掛けまして、『悪い姿勢』と解きます!
そのこころは?
きょうせい(共生・矯正)することが必要です!
自然や生きものと共生していこう!