障害のある人もない人もいきいきと暮らせる社会の実現!ゴール10「人や国の不平等をなくそう」
【西門第三図工室】

今回、お話をお伺いしたのは、利用者の「やりたいこと」を実現しながら、障がい者への生活介護事業と就労継続支援を行う「西門第三図工室(運営:社会福祉法人アトリエ)」のスタッフとご利用者のみなさん。

障がいの有無に関わらず、全ての人々が自身の能力を生かして活躍する社会の実現は、SDGsゴール10「人や国の不平等をなくそう」の達成に繋がると言えます。

いきなりだけど問題!
ノーマライゼーションとはどういう意味でしょう?

もちろん分かります!
仕事で疲れた時はこれに限りますよね!

そうそう私もこの間、揉みほぐしやエステに行って・・・ってそれはリラクゼーションでしょ!

ノーマライゼーションは以下の解説のとおりだよ!

解説:ノーマライゼーションとは

「障がいのある人が障がいのない人と同等に生活し、ともにいきいきと活動できる社会を目指す」という理念のことです。

「西門第三図工室」のみんなは、いきいきと活動していて、まさにノーマライゼーションの理念を体現しているよ!

それでは詳しくお話を聞いていくね!

西門第三図工室
のスタッフと利用者の皆さん

プロフィール

2015年から社会福祉法人を運営。「人材育成」「障害者理解」「地域貢献」を理念とし、障がい者への生活介護事業と就労継続支援を行っている。

通所者の「やりたいこと」を実現しながら、相模原市を拠点に、ヒト・コト・モノなど様々な点と点をつないでいる。

2020年8月からは、「西門第三図工室]9月からは「はしもとアントルポビジュツ室」もオープンし、新たな仲間を募集している。

一人ひとりのやりたいことを実現!

――社会福祉法人アトリエさんの取り組みについて教えてください。

ア:利用者の「やりたいこと」を実現しながら、障がい者への生活介護事業と就労継続支援を行っています。

――利用者のやりたいことを実現するというのは、面白い取り組みですね!

一般的な事業所の障がい者生活介護事業や就労継続支援ですと、決まったルーチン業務が多いイメージです。

ア:2015年に事業所がスタートしたころから、決められた業務をするのではなく、一日のはじめに「今日はなにする??」と、利用者のみんなで話し合って決めていました。

――自分たちで今日のやることを決められることは、利用者にとっても魅力的ですね。

ア:はい。

そのように進めていく中で、最初はまったく話ができなかった人などもどんどんいきいきとしてきました。

――とてもいい変化ですね!

ア:そしてその流れで、みんなそれぞれ自分のやりたいことが出てきました。

――なるほど。
具体的にどのような「やりたいこと」が出てきたのでしょうか?

ア:例えば、「お客さんにおもてなしをするのが好きだからカフェをやりたい!」「ありがとうと言われるのが好きだから便利屋さんをやりたい!」などです。

――それらの「やりたいこと」を実現するのは、すごいですね!

ア:既に形になっているものもたくさんあって、便利屋さんは「不便利屋」という名前で活動していて、CMソングまであります(笑)

不便利屋CMソング

ア:そのほか、「植物園カフェ」や「出張ミヤタコーヒー」「オオタキシネマ」「ラッキークッキーカンパニー」なども、利用者のやりたいこと発信で実現しています。

――さまざまなことに挑戦しているんですね!

ア:一般的な事業所だと、レストランやパン屋など、1つのことに取り組んでいることが多いですが、みんなで連携しながら、たくさんのやりたいことに挑戦しています。

――たくさんのことに取り組むことは、どのような効果があるのでしょう?

ア:一人ひとりが自分のブランドやお店を持つことにより、責任感も生まれますし、好きなことをやっているので、本当にみんないきいきとします。

――確かにみなさんとても明るく、いきいきしているのが、話しているだけで、すごく伝わります!

一人ひとりが「やりたいこと」に挑戦し、みんなでいきいきと活動をしているんだね!

価値観や個性の理解が、あらゆる壁をなくす!

――通所したてのころはまったく会話できなかった方が、活動を通していきいきとなり、漫才を披露するまでになるなんて、想像できませんね。

ア:本人の価値感を大事にすることが、自分の殻を破り、さらに社会での枠や壁を超えるきっかけになると考えています。

――とても素敵な考えだと思います。

ア:障がい者というと「支えてもらう側」と考える人も多いかもしれませんが、そうではなく、誰かの役に立ったり、支援する側に回ることにより、自分自身が自立できるようになります。

――なるほど。

普段、障がい者と関わりのない人は、どのように理解し、接していけばよいのでしょうか?

ア:特に意識する必要はなく、普通で良いと思います。

障がい者ということで変に気を使われる人も多いですが、変なことを言っていればツッコミしても良いです。

――確かに変に意識して、構えてしまうこともある気がします。

ア:障がい者に普段接することがない人は、もしかしたら障がい者に対して、怖い気持ちがあるかもしれません。

障がい者の中には、とても明るく楽しい人もたくさんいます。

――それは今日みなさんと接して、本当に実感しています。

ア:障がい者理解が社会的にもっと進めば、あらゆる壁がなくなっていくと考えています。

――そうですね。もっと働く場所や活躍できる場所が増えそうです。

ア:はい。

「障がい者だから」という壁を作ってから理解するのではなく、一人ひとりの価値観や個性を理解することが、本当の意味での障がい者理解だと考えています。

あらゆる壁がなくなり、誰もが活躍できる社会になるといいな!

SDGsに対する思い

――SDGsについては、どんなきっかけで知ったのでしょうか。

ア:相模湖周辺の森林保全のため、間伐材を有効活用しモノづくりを進めるMORIMO(モリモ)さんと一緒に連携していく中で、知りました。

――そうなんですね。スタッフや利用者の方がSDGsのバッジを付けていますね!

ア:これはMORIMO(モリモ)さんが作っている間伐材を使ったバッジになります。

利用者の皆さんはSDGsの本を読んだりして勉強もしています。

――具体的にSDGsのゴールに繋がっている活動はどのようなものがあるのでしょうか。

ア:利用者の皆さんの「やりたいこと」を実現するためには、様々な人と連携しないと実現しないので、ゴール17の「パートナーシップで目標を達成しよう」に繋がっていきます。

ア:それから、活動を通して利用者さんと接する人は、「言われるまで、障がい者とは全然分かりませんでした!」と言われる人も多く、それらの経験は、障がい者理解に繋がっていると感じています。

――なるほど。それはゴール10「人や国の不平等をなくそう」に繋がるといえますね。

ア:その他にも、MORIMO(モリモ)さんとも連携している活動は、ゴール15「陸の豊かさも守ろう」に繋がります。

ア:また、これから計画している、捨てられた野菜を有効活用したスムージーを販売するカフェなどは、ゴール12「つくる責任 つかう責任」に繋がると言えます。

――利用者さんの「やりたいこと」を実現していくなかで、自然と色々なSDGsのゴールに繋がっているんですね!

最後にSDGsへの思いや考えをお聞かせください。

ア:SDGsの響きだけ聞くと難しく感じますが、17のゴールを1つ1つ見ていくと身近なものが多く、すぐに取り組める行動も多いです。

みんなが前向きに無理をせずに活動していく中で、自然と達成できたらいいなと考えています。

活動をとおして、まさに、SDGsの理念である「誰一人取り残さない」を実現しているね!

終わりに

利用者の皆さんのいきいきした表情が本当に印象的でした。

漫才やCMソングなど、面白いものをたくさん披露していただき、笑いがたえない取材でした(^^)

また、様々なSDGsに繋がる活動をしている皆さんに刺激をもらいました!この記事を読んだ方も、身近なことから行動に移してみましょう!

「ノーマライゼーション社会の実現」と掛けまして、「リンゴかイチゴ」と解きます!

そのこころは?

どちらも、りかい(理解、「リ」か「イ」)から始まります。

障害のある人もない人もいきいきと暮らせる社会の実現のために、まずは理解することから始めよう!