『できない』を『できる』に変える! 「公益社団法人SSP」青木治親代表にインタビュー!

『できない』を『できる』に変える! 「公益社団法人SSP」青木治親代表にインタビュー!

今回は、昨年度の内閣府バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者表彰※に続き、第65回社会貢献者表彰※を受賞された、公益社団法人SSPの代表理事である青木治親さんにインターンシップ生がインタビューをしました!

※内閣府バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者表彰・・・内閣府が主催する、バリアフリーやユニバーサルデザインの推進に顕著な功績があった個人・団体を称える表彰制度
※社会貢献者表彰・・・公益財団法人 社会貢献支援財団(会長:安倍昭恵)が主催する、社会と人間の安寧と幸福のために貢献した方々を表彰する制度

内閣府バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者表彰の様子
社会貢献者表彰 表彰式の様子

受賞について

―― まずは、2つの賞の受賞、おめでとうございます!社会貢献者表彰は、昨年度の内閣府バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者表彰に続いての快挙となりました。

ありがとうございます!

―― 受賞されてから何か変わったことはありますか。

バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者表彰を受賞したことにより、
社会から認められているという実績のおかげで、信用性がすごく上がりましたね。企業さんに応援の依頼をしても断られることが多かったけど、今は前向きに考えてくれるところも増えてきました。

―― それは嬉しいですね。本日は、両賞を受賞されたSSPさんの取り組みについて、SDGsの視点から青木代表にインタビューを行いたいと思います。よろしくお願いします。

※ SSP(Side Stand Project)とは

2019年に設立され、オートバイ業界で社会貢献活動を実施している公益社団法人。事故等で車椅子、義手、義足になられた方でもオートバイに乗れるようサポートし、障がいにより諦めかけていた「バイクに乗る夢」を叶えることで多くの人へ走る楽しみを提供しています。
代表理事はロードレース世界選手権(WGP)で2年連続世界チャンピオンに輝いた実績を持つ青木治親(あおき はるちか)氏。
主な活動として、障がいに合わせてカスタムされたバイクを使用する無料体験走行会を定期開催しているほか、モータースポーツを通じて障がい者が健常者と一緒に楽しめる環境づくりを行っています。
年に一度の特別なイベントとしては、「アネスト岩田 ターンパイク箱根」を貸し切って公道をツーリングする「やるぜ!!箱根ターンパイク(やる箱)」を毎年開催しており、健常者と障がい者が共に風を感じて走ることで心のバリアフリーと共生社会を体現する場となっています。
さらに、SSPの本拠地である相模原市とも緊密に連携しており、同市内の「さがみ湖リゾート プレジャーフォレスト(現さがみ湖MORIMORI)」の駐車場を利用した体験走行会や、宮ヶ瀬湖の公道を貸し切って実施した宮ヶ瀬北岸林道ツーリングなど、自治体と一体となった先進的な公道走行イベントも実施しています。

相模原市と連携して実施した宮ケ瀬北岸林道での体験走行会

SSPさんの公式サイトはこちら

立ち上げについて

インタビューの様子

――SSPを立ち上げたきっかけについて教えてください。

25年くらい前に、次男の兄がオートバイの練習中、転倒によって脊髄損傷を負ってしまい、車いす生活になりました。
そんな中、SNSで車いすの人がオートバイに乗るシーンを見て、もしかしたらうちの兄もまた乗りたいんじゃないかなって思って。そこでオートバイに乗せてあげて、鈴鹿サーキットで走ったんです。

―― そうだったんですね。鈴鹿サーキットでの走行の後、反響はありましたか?

鈴鹿サーキットの走行の後、どうしたら僕もバイクに乗れるんですかって問い合わせがあったんです。そこで、オートバイに乗りたい人は兄のほかにもたくさんいるんだって実感しました。
ほかにこういう活動をしているところがなかったので、じゃあやってみようか、と始めたのがきっかけです。

―― SSPの活動を始めて、周囲からどのような反応がありましたか。

最初はいろんな人が協力してくれるだろうと期待していたんだけれど、「障がい者がオートバイに乗ることなんてありえない」「危ないでしょ」という方が先で、協力できないという人の方が多かったです。

―― 確かに、危なそうだというイメージが先行してしまいがちですね。

でも、僕は負けず嫌いなので(笑)、じゃあどうしたら安全性を担保できるだろうかって考えるようになりました。そして、安全にその活動ができるような仕組みを作って、2020年から活動をスタートしました。
そして活動が進んでいくうちに、どんどん空気が変わってきて。治親いいことしてるじゃないかっていう風になってきました。

活動の様子

活動による変化

――SSPでの活動を初めてから、障がいに対する考え方の変化はありましたか。

ものすごく変わりました。最初は障がいを抱えている人とどう接していいのか分からず、勝手に壁を作っていました。
でも、この活動を始めてから、ラフに話して平気なんだと分かって、勝手に壁を作っているだけだったんだと気づきました。

―― 逆に障がい者の方にはどのような変化がありますか。

オートバイに乗れた喜びから、もう一度乗るためにリハビリを頑張れるようになった人もいます。
チャレンジする希望や楽しさを覚えることの重要性に気づかされました。

―― 参加者の方との印象的なエピソードはありますか。

障がいのある人にはそれぞれのストーリーがあって、印象的なものばかりです。
オートバイに乗った後に見せる笑顔だったり、ヘルメット越しに泣いている姿だったり。そういう場所に一緒に立ち会えているのがすごく嬉しいです。

笑顔の皆さん

SDGsとのつながり

―― SSPの活動とSDGsにはどのようなつながりがあると思いますか。

オートバイは健常者しか乗れない乗り物だという社会認識を、誰でも乗れるものだという認識に変えていこうっていう活動がSDGsに繋がってるんじゃないかな。

―― SDGsのゴールだと10番あたりに関わってきますね。

人それぞれの趣味って人生にとってかけがえのないものだから、健常者でも障がい者でも、趣味をできることが一番重要だと思っています。
そして、障がい者だからって変にハードルを上げるんじゃなくて、同じようにすればいい。みんなの意識が変わってくれば、きっとよりよい社会になるんじゃないかなって思います。

――地域とのつながりについてはどう考えていますか。

まずはもっと相模原市内で活動をしていきたい。地元自治体だからね。
走行会もだけど、地域のイベントでの子ども向け体験会をやることで、
障がいへの理解に繋がっていくと思うから、積極的に連携していけたらと思います。

――いいですね。子ども向けの体験会の機会が増えているように感じますが、反響はどうでしょうか。

子どもって乗り物が大好きだから、オートバイに乗らせてあげたら印象に残ると思っていて。成長したときに、その体験を思い出して、未来のライダーに繋がっていければいいと思っています。
また、障がいを抱えている人が身近にいることって少なくて、どう対応すればいいかわからない子どもも多いと思います。だからこそ、そういった人への対応力をつけてもらうために、今後はそういう教育活動にも力を入れていきたいと思っています。

相模原SDGsEXPOで子どもが体験している様子

課題と将来の展望

――現在、SSPさんが抱えている課題は何ですか。

オートバイに乗りたい方の多さに対して、活動の頻度を増やせないことが課題です。1回の走行会で乗せられる人数は多くて5名程度なのに対して、乗ってみたい方は
50名以上はいるので、頻度を多くしたいけど、人手もお金も必要だから。。。

―― SSPさんが実現したいことは何ですか。

最終的な夢は、SSPの活動を世界中に広げて、障がいを抱えている人を助けて、楽しみを与えたいと思っています。
あとは、障がいのある方にとっては、公道を走ることがとても大事で、相模原市とやった宮ケ瀬も毎年の箱根ターンパイクも素晴らしいですけど、いつかはアメリカのルート66っていうすごく有名な道を、白バイを先頭に走ってみたいです。

――この記事を見てくれている方に一言どうぞ。

これは無理だ、できないと言ってしまったらそれでおしまいです。
みんなで目標に向かって、楽しみながらチャレンジしましょう!

そして、今年もやるぜ‼箱根ターンパイク(やる箱)2026が、10月17日(土)に開催されます!
この活動を継続・発展していくため、「みんなでやる箱」応援寄付を募集しています。
ご寄付いただいた方には、感謝の気持ちを込めて、限定Tシャツなどのオリジナルグッズをお届けしますので、あなたもぜひ、“やる箱”を一緒につくる仲間になってください!

障がいのある方の夢を叶える。素晴らしい取組だね!
世界中に取組が広がっていくといいな!

子ども向けの体験会って、大人でも乗れるのかな??

大人も歓迎です!

相模原を拠点にしている素晴らしい団体の取り組みをお聞きすることができました。
みんなで応援しよう!
本日はインタビューのお時間をいただき、ありがとうございました!

過去のやるぜ‼箱根ターンパイクの様子

インタビューをしたインターンシップ生の感想

今回はインターンシップの一環としてインタビューをさせていただきました!普段の生活でなかなか触れることのない団体の方とお話しすることができ、視野が広がりました。今回のお話を聞いて感じたことを大切にしながら、今後も生活をしていきたいです!

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