相模原市で初のSDGsイベントが令和元年6月に開催されました!
SDGsの認知度がまだまだ高いと言えないなかで、当日は120人を超える方々が集まり、大盛況のイベントとなりました!
基調講演の中では、17のゴールのアイコンがどのように日本語訳をされたかといった貴重な話もありました。
SDGsの日本語訳は最初から決められた訳ではなかったんだ!!
基調講演の貴重な話以外も、多様な世代が意見を交わす楽しいイベントになったよ!
その様子について今日はレポートしていくね!
今回のイベントの概要
かながわSDGsフォーラムinさがみはら
- 主催:かながわSDGsフォーラム実行委員会
- 共催:(公社)相模原青年会議所、相模原市
- 特別協力:相模女子大学
- 日程
令和元年6月30日(日)
13時00分~16時00分 - 場所
相模女子大学 夢をかなえるセンター4階 ガーデンホール - 基調講演
川廷 昌弘氏 神奈川県顧問(SDGs推進担当)
㈱博報堂DYホールディングスCSR担当部長 - パネルディスカッション
今岡 江美氏 ㈱メディカルラボ 取締役
髙橋 巧一氏 ㈱日本フードエコロジーセンター 代表取締役
髙橋 靖典氏 (一社)藤野エリアマネジメント 代表理事 - トークセッション
相模女子大学中学部・高等部 & MITSUMI
基調講演
基調講演は日本におけるSDGs普及啓発のトップランナー川廷昌弘氏。
SDGsの理念などを分かりやすく、そして力強く発信されていて、参加者全員が完全に引き込まれていました!
こちらのよく見かける17のゴールのアイコンですが、実は、日本語訳を主導したのが、川廷さんなんだそうです!
国連の公用語に日本語がないことから、国連の作成したアイコンには、当初日本語訳はなかったんだよね!
そこで、様々な機関やメディアがそれぞれの日本語訳を作成し、統一感が無くなることを懸念した川廷さんは、日本における国連広報センターの所長に働きかけ、日本語アイコンの統一版を作成することを提案したのです。
例えば、こちらのゴール12をは直訳すると「責任ある消費と生産」になります。
ただ、「責任ある消費と生産」だと、見た人があまりピンとこないですよね?
もっと自分事に感じてもらえるような分かりやすい日本語訳を心がけ、
「つくる責任、つかう責任」になりました。
良かった、川廷さんが分かりやすく日本語訳してくれて!
感謝しないとね……
パネルディスカッション
パネルディスカッションは、相模原市を拠点に活躍する3名の方々にご登壇いただき、それぞれの活動を紹介していただきました!
自身が取り組んでいる事業の説明から始まり、SDGsについて活発なディスカッションがされていました。
SDGsについて?という質問に対しては、それぞれの回答は以下のとおりでした。
今岡江美氏
出来ることから取り組んで、広く情報発信することで、みんなが世の中を変える第1歩を踏み出すきっかけになる。
髙橋靖典氏
SDGsの指標は国際的なものが多いが、地域課題に置き換えることが可能。シンプルで分かりやすいメッセージは若い世代にも波及させやすい。
髙橋巧一氏
自分の「思い」を実現していくことが、自身の、そして世の中の幸せにつながることが理想であり、SDGsはそのための道しるべになる。
相模原市にも素晴らしい取組をしている方がいることを知ることができました!
トークセッション ~次世代からのメッセージ~
最後に、相模女子大学中学部・高等部のみなさんでトークセッションを行いました。
相模女子大学では、『農業、酪農体験』や『フードロス対策をしている工場見学』など、様々な角度から命に向き合う取組を通して、どのような課題があるか、自分たちに何ができるかを「マーガレットタイム」という取組があるそうです。
その普段の取組の紹介や、今日のSDGsフォーラムで感じたことなどについて活発な意見交換がされました。
フードロス対策として、作成した啓発ポスターを近所の飲食店に貼ってもらう取組も実施したそうです。
次世代を担う若いみなさんからは、こんな貴重なメッセージが出ていました。
みなさんのメッセージ
- 工場見学で見た大量の食品廃棄物。食べ残しだけではなく、中には開封すらされずに捨てられる物も。家庭、スーパー、飲食店、みんなで取り組むことが必要。
- 何気なく使用しているレジ袋やペットボトルが、海に流されマイクロプラスチックとなり海洋生物に大きな影響を。大切なのは一人ひとりの心がけ。
- 海外では児童婚や過酷な児童労働が。まずはこのような現状を知ることが必要。そして遠い国の他人ごととして捉えるのではなく、自分たちに何ができるかを考えることが大事。
- ロゴが印象的で、最近は日常生活でもSDGsを意識するようになった。今後、 SDGs に取り組むことが当たり前になれば、より良い未来をつくることができる。
この記事を見た方も、これらの意見を胸に刻んでSDGsの達成に向けた取組を加速させましょう!