それでは次はゴール3「すべての人に健康と福祉を」について考えてみよう。
実は私、生まれてこのかた風邪一つ引いたことがないんです!
それはすごい。
頭痛や吐き気、咳、のどの痛みなどを感じることはありますが、気合で乗り切ってます!
風邪を引かないんじゃなくて、引いたことに気づいていないだけだね。
それでは3番目のゴール「すべての人に健康と福祉を」について説明していくよ!
目次
ゴール3「すべての人に健康と福祉を」の概要
体調が悪くなったら、日本では、当たり前のように病院に行きますが、海外では医療制度が整っていなかったり、医療費がすべて自己負担であったりと、必要であっても十分な治療を受けれない人が沢山います。
ここで問題!
基礎的な医療保険サービスを受けられない人の数は、世界でどのくらいいるでしょうか??
35億!
どこかで聞いたフレーズだね・・
でも実際にその数字に近い36億人もの人が、基礎的な医療保険サービスを受けられないんだよ。
なんとこれは、世界人口の約半分にあたるんだ。
それは、医療保険がないために、費用面の課題から病院にいくことができず、治療が受けられなくて症状が悪化し、命を落としてしまう人がいることを意味します。
そして、世界では5才になる前に亡くなってしまう子どもも多くいて、その数は年間約500万人もいます。これは6秒に1人の子どもが命を落としている計算になるんです。
多くの子どもが命を落としてしまう大きな原因として、医療保険などの問題で病院に行けないことに加えて、必要な予防接種やワクチン接種を受けることができないことがあります。
これらの課題を解決し、すべての人が健康的に生きていくための目標が、ゴール3「すべての人に健康と福祉を」になります。
ゴール3「すべての人に健康と福祉を」の日本での課題
日本は世界でもトップクラスの長寿国です。その理由の一つは、しっかりとした医療体制や保険制度により、多くの人が適切な治療を受けられることだと考えられます。
しかし、もしかしたら将来的にそれが、当たり前ではなくなる可能性もあります。
その理由は、今後の日本の少子高齢化のさらなる進行により、病院にかかる人が増え、逆に医療費を負担する働き世代が減ることにより、医療保険制度が保てなくなる恐れがあるからです。
これからは気合で乗り切ることが必要ってことですね!
病気にならないための取組が必要ってことだね。
高齢化社会になっても、医療費を増大させないためには、一人ひとりの「健康寿命」を延ばすことが重要になってきます。
解説:健康寿命とは
健康寿命とは、健康上の問題点がない状態で日常生活が送れる年齢のことをいいます。日本では国の政策のひとつとして健康寿命の延伸に取り組んでいます
健康寿命が延びるということは、歳を重ねても寝たきりや認知症になることなく、質の高い生活をそれぞれが楽しみ、満足した生涯を送ることができることを意味します。
ゴール3「すべての人に健康と福祉を」に対して私たちができる取り組み
世界的な医療課題に関心を持ち、ワクチンなどの募金にまずは参加してみるなどから始めてみるのも良いかも知れません。
また、日本の恵まれた医療体制・保険制度を維持するために、一人ひとりが健康意識を高める必要があると言えます。
ペットボトルのキャップがワクチンに変わる取り組みがあるみたいですね。
その取り組みなら誰でも気軽に参加できるね!
私たちができること
- まずは世界の医療課題に興味を持ち、ワクチン募金などをしてみる
- 健康診断、検診を定期的に受ける
- 運動の習慣化、食生活の改善など、健康に気をつかう
- マスクの着用やアルコール消毒を徹底し、感染症にかからないようにする。(広めないようにする)
- 交通事故に遭わないようにする(起こさないようにする)
交通事故?ゴール3と関係あるのでしょうか?
ゴール3のターゲットには「 道路交通事故による死傷者を半減させる」というものがあるんだ!
ゴール3「すべての人に健康と福祉を」のまとめ
まとめ
- 基礎的な医療保険サービスを受けられない人の数は、なんと世界人口の約半分にあたる36億もいる!
- 高齢化社会になっても、医療体制を確保するためには、一人ひとりの「健康寿命」を延ばすことが重要!
- まずは自身の健康習慣について考えるなど、自分たちでもできることから始めよう!
ゴール3達成のために、目の前の小さなことから意識して取り組んでみましょう。
『健康管理』と掛けまして、『ガス会社』と解きます!
そのこころは?
定期的なけんしん(検診・検針)がつきものです!
健康のために定期的に診断や検診を受けよう!
ゴール3のターゲットはこちら!
3.1 | 2030 年までに、世界の妊産婦の死亡率を出生10万人あたり70人未満にまで下げる。 |
3.2 | 2030 年までに、すべての国々が、新生児の死亡率を出生 1000 人あたり 12 人以下に、5 歳未満児の死亡率を出生 1000 人あたり 25 人以下に下げることを目指し、新生児と 5 歳未満児の防ぐことができる死亡をなくす。 |
3.3 | 2030 年までに、エイズ、結核、マラリア、顧みられない熱帯病(※6)といった感染症を根絶し、肝炎、水系感染症、その他の感染症に立ち向かう。 |
3.4 | 2030 年までに、非感染性疾患による早期死亡率を予防や治療により 3 分の 1 減らし、心の健康と福祉を推進する。 |
3.5 | 麻薬・薬物乱用や有害なアルコール摂取の防止や治療を強化する。 |
3.6 | 2020 年までに、世界の道路交通事故による死傷者の数を半分に減らす。 |
3.7 | 2030年までに、家族計画や情報・教育を含む性と生殖に関する保健サービスをすべての人々が確実に利用できるようにし、性と生殖に関する健康(リプロダクティブ・ヘルス)を国家戦略・計画に確実に組み入れる。 |
3.8 | すべての人々が、経済的リスクに対する保護、質が高く不可欠な保健サービスや、安全・効果的で質が高く安価な必須医薬品やワクチンを利用できるようになることを含む、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)(※7)を達成する。 |
3.9 | 2030 年までに、有害化学物質や大気・水質・土壌の汚染による死亡や疾病の数を大幅に減らす。 |
3.a | すべての国々で適切に、たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約の実施を強化する。 |
3.b | おもに開発途上国に影響を及ぼす感染性や非感染性疾患のワクチンや医薬品の研究開発を支援する。また、「TRIPS 協定(知的所有権の貿易関連の側面に関する協定)と公衆の健康に関するドーハ宣言」に従い、安価な必須医薬品やワクチンが利用できるようにする。同宣言は、公衆衛生を保護し、特にすべての人々が医薬品を利用できるようにするために「TRIPS 協定」の柔軟性に関する規定を最大限に行使する開発途上国の権利を認めるものである。 |
3.c | 開発途上国、特に後発開発途上国や小島嶼開発途上国で、保健財政や、保健人材の採用、能力開発、訓練、定着を大幅に拡大する。 |
3.d | すべての国々、特に開発途上国で、国内および世界で発生する健康リスクの早期警告やリスク軽減・管理のための能力を強化する。 |
(※6)顧みられない熱帯病:おもに熱帯地域で蔓延する寄生虫や細菌感染症のこと。
(※7)ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC):すべての人々が、基礎的な保健サービスを必要なときに負担可能な費用で受けられること。