SDGsにつながる取組が地域の魅力を高める!
【 藤野エリアマネジメント】

今回、お話をお伺いしたのは、地域の魅力を高める活動をしている、(一社)藤野エリアマネジメント代表理事をはじめ、地域でのユニークな活動にいろいろと携わる髙橋さん。

髙橋さんが関わっている様々な取組は、『人と人のつながり』をとても大切にしていて、しかも全ての取組がSDGsのゴールにつながっています。

SDGsのゴール17「パートナーシップで目標を達成しよう」をまさに体現していると言えます。

人と人とのつながりとは、運動会でやる2人3脚的なものですかね。

そうそう。つながりが広がって最終的には30人31脚で50mを疾走するみたいな…。って物理的につながる訳じゃないから!

それでは詳しくお話を聞いていくね!

髙橋さんが関わる取組はどれも面白いものばかりで、とても興味深いよ!

(一社)藤野エリアマネジメント
髙橋 さん

プロフィール

子どもの学校法人「シュタイナー学園」の入学に伴い相模原市緑区藤野に移住。

藤野で出会った人とのつながりから、『藤野エリアマネジメント』や『藤野地域通貨よろづ屋』、『農業法人 藤野倶楽部』、『藤野電力』など、様々な取組に関わり、藤野地域の活性化の活動を行なっている。

そのほか、自身で起業したアーキタイプ株式会社では、新規事業開発・業務改善施策、各種事業のプロデュース、コンサルティングを行う。

地域の魅力を高め、街を活性化!

――それではまず、『藤野エリアマネジメント』の取組について教えてください。

髙:藤野エリアマネジメントでは、アートをはじめとした地域資源を活かして相模原市緑区にある藤野地区の魅力を高め、地域をより活性化することを目的に活動しています。

――具体的にどのような取組があるのでしょうか?

髙:廃墟をリノベーションしたアートやクラフトの工房の整備、中山間地域でのスタートアップ支援、移住者サポートなどを行なっています。

最近では、リモートワーク環境整備のために、シェアオフィススペースの拡張を準備しています。

――様々な取組を行っていますね!
廃墟がアートやクラフトの工房になるのは驚きです。

髙:作っては壊すの繰り返しではなく、再利用できるものは活用していくことが持続可能なまちづくりになると考えています。

――なるほど。
シェアオフィススペースなどはこれから需要も高まっていきそうですね。

髙:コロナ感染対策のため、多くの会社がリモートワークを進めていますが、これからはどんどん新しい働き方にシフトしていくと考えています。

都内に行かなくても、藤野で仕事ができる環境が整備できれば、それも地域の魅力になります。

――藤野のシェアオフィススペースで働く人が増えれば地域も活性化していきますね。

髙:日中に藤野で働く人が増えれば、飲食店をはじめ、様々な分野でまちが活気づくと思います。

――地域の魅力を高めるための取組は、行政の取組だけでは難しい部分もあると感じています。

髙:はい。まさに、藤野エリアマネジメントは、地域の魅力を高めるために、行政の手の届かない部分を担いたいと考えています。

持続可能なまちづくりの観点から、地域の魅力を高める活動はゴール11につながるね!

人と人のつながりから始まる様々なSDGs!

農業法人 藤野倶楽部

――つぎに、『農業法人藤野倶楽部』の取組について教えてください。

髙:自社で作った野菜を提供する農園レストラン、貸し農園、貸し古民家など、農的な暮らしがゆったりと楽しめるような取組を行っています。

――地元の野菜を使ったレストランは、地産地消につながりますね。

髙:形が悪い野菜は、出荷できないことも多いですが、そういった野菜もレストランで調理して利用することにより、育てた野菜を無駄にすることがなくなります。

――次にあまり聞きなじみのない「貸し古民家」について聞かせてください。

髙:空き家となっていた古民家をリノベーションして、イベントや宿泊施設として貸し出しています。

家族や友達同士で利用される方もいますが、企業が研修施設として利用することも増えています。

――どちらも、SDGsのゴール12「つくる責任つかう責任」ですね!

藤野地域通貨 よろづ屋

――地域通貨とはどんなものなのでしょうか?

髙:特定の地域やコミュニティのみで使える通貨で、基本的には「円」とは交換できず、資産的価値はありません。

限定された地域経済の活性化や、コミュニティの活性化を目的にしたものや、福祉・環境の充実などをテーマにしたものなど様々な形式があります。

実際に独自の紙幣を発行するものや、最近ではアプリを使ったデジタル通貨などもあります。

――高橋さんが関わっている「よろづ屋」ではどのような形で地域通貨を運営しているのでしょうか?

髙:一般的に「通帳型」と言われる形をとっています。

髙:AさんがBさんに1000萬(よろづ)で畑仕事を頼んだ場合、次のような形でそれぞれの通帳に記載します。

――Aさんは残高がマイナスですが。Bさんに対して「借金」があるということでしょうか?

高:そういう意味ではありません。
Aさんは地域の誰かのために自分に出来ることやモノを提供することでマイナスがなくなります。

でもマイナス続きでも問題はなくて、この通貨の目的は地域における助け合いを見える化して、人と人とのつながりを作り出すことにあるんです。

藤野電力

髙:実は、私が事務局長として関わっている『藤野電力』もこの「地域通貨」のつながりから始まりました。

――『藤野電力』は、どのような取り組みでしょうか?

髙:具体的には、ミニ太陽光発電システムの組立てワークショップの開催や、小さな独立型自家発電設備の住宅施工、さらにはNPO法人Class for Everyoneと連携して、アフリカの非電化地域に電気を作り、そこにICT教育環境を構築するプロジェクトに協力しています。

――なるほど。
これらの取り組みが始まったきっかけはなんでしょうか?

髙:東日本大震災での大規模停電が大きなきっかけですね。
私たちの生活は電気に大きく依存しているのに、電気の仕組みについては何も知らないということに気づかされました。

――確かに電気の仕組みについてあまり深く考えたことはないです。

髙:そこで電気の仕組みを知るとともに、地域の資源を活かしたDIY型の自立分散自然エネルギーを普及させるために活動が始まった感じですね。

また、自分たちの暮らしを自らの手に取り戻してみるという意図も背景にはあります。

――自然エネルギーの普及は、SDGsゴール7「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」つながりますし、エネルギーの分散は防災の観点からゴール11「住み続けられるまちづくりを」につながりますね!

地域で始まった取組が、結果として様々なSDGsのゴールに繋がっているんだね!

SDGsに対する思い

――全ての取組がSDGsにつながっていますが、意識をされたことは。

髙:どの取組もSDGsが採択された2015年以前から始まっていて、当初からSDGsを意識したことはもちろんありません。

あくまで結果としてSDGsにつながっていたという感じですね。

――そうなんですね。
高橋さんにとってSDGsとはどのようなものでしょうか?

髙:「国連で採択された目標」というと難しく感じてしまいますが、SDGsのアイコンはそれを、「誰もが理解し、前向きに取り組める」ものにしていると思います。

――確かにカラフルなアイコンを使っているので、SDGsはキャッチーでポジティブなイメージがありますよね。

髙:SDGsを絡めることで、多くの人に藤野地域の取組を分かりやすく発信して、仲間が増えるといいなと考えてます。

SDGsは世界の共通言語!仲間を増やすきっかけになるね!

終わりに

インタビュー中のお話からも、人と人とのつながりをとても大切にされている方だと感じました。

様々な活動に関わり、結果としてSDGsのゴール達成に繋がる取組を推進している髙橋さんにはとてもパワーを貰えますね。

皆さんもまずは、身近なことからSDGsアクションをしてみましょう!